海ミハ車両区

宮原太聖(Miha)の雑記帳。おおむね週1回更新です。

マイナンバーカード・マイナポイントの手続きは色々クソ面倒なので時間ある時に早めに手続きをやっといた方がいい

表題の通り。

 

 

 

www.kojinbango-card.go.jp

www.soumu.go.jp

 

なんで作ったか

前々から作ろうとは思っていたんです。

私は、ITを用いた行政の事務効率化に賛成していますし、紙での手続きとか色々面倒だからさっさと消滅して欲しいし、ましてや手書きの用紙とか絶滅してしまえと思ってるので、マイナンバーに反対する理由はあまり無いんですよね。

よく、「国民総背番号制」とかいうレッテルを貼る人達が居ますが、そもそも、電子的にデータを管理しようとする時点で、固有の数字なり何なりで記録することになるので、今更です*1

f:id:t_miyahara:20200524140206p:plain

https://www.cao.go.jp/bangouseido/pdf/leaf2019_security.pdf

これ、図があまり良くないですね。

どこかに中央集権的なサーバーがあって、そこで一元管理しているというわけではなく、あくまで各々の官庁・組織で情報が管理されており、それを閲覧・紐づけする手続きが楽になりますよーという話だと思います。

そういう意味では、一種のDWebなのかも。

 

f:id:t_miyahara:20200524045504p:plain

https://www.cao.go.jp/bangouseido/pdf/mcbenri.pdf

むしろ、行政がいつどこの組織と自分のデータを共有したか確認できる仕組みになっているので、透明性は高くなるかもしれません。

 

私の場合、複数の所から給与を貰っていたり、医療費控除の手続きが必要だったり、色々あるので、確定申告をしないといけないんですね。昨年分が滅茶苦茶面倒だったので、今年分はe-taxでやってしまおうとまあ、そういう魂胆です。

あと、後述するマイナポイントも今年から始まるので、それに間に合うようにはよ作っておかないとなぁと思ってました。

ただ、一度発行してしまうと、次の更新が5年だか10年だかなので、どうせならきちんとした写真館で撮って貰おうと思いつつ、なかなか行けず、時間だけが過ぎてゆきました。

そんな折の、コロナ騒ぎ。特別定額給付金の手続きもマイナンバーでできるようにするみたいな話もあり、これは将来的に、マイナンバーカード持ってないと不便する事が増えるだろうと判断して、さっさと手続きをしてしまうことにしました。

 

スマホから手続きをする

実は、マイナンバーカードの発行手続きは、スマホのみでも行うことができます。

www.kojinbango-card.go.jp

交付申請書のQRコードを読み取って、案内に沿って必要事項を入れていくだけ。そんなに難しくはありません。

問題は、顔写真。自分のカメラで撮ろうとしたのですが、どうも上手く撮れない。無背景で背景にも顔にも影を作らず撮るのって、相当難しいと思います。少なくとも私にはできませんでした。

結局、買い出しついでに証明写真機で撮影して、それを高画質でスキャンして、スマホに送りました。

……対応する証明写真機やPCから手続きした方が手っ取り早かったのでは。

 

NFCリーダーを入手する

クレカとかであれば、3週間ほどでカードが送られてきたりするものですが、マイナンバーカードはそうはいきません。公式には「概ね1ヶ月程度」とありますが、自治体によっては「1~3ヶ月」とアナウンスしている所もあるようです。

その間に、NFCリーダーを手配しましょう。

スマホに「おサイフケータイ」機能が付いていれば、それでもよいのですが、結局PCからの方が操作性その他諸々が良かったりしますし、そもそも私のスマホおサイフケータイ非対応なので。

マイナンバーカードに対応しているカードリーダーは各社色々ありますが、私は、SONYのRC-S380にしました。そもそもSONYNFC規格の開発を主導した企業のひとつですし、RC-S380は業務用のRC-S380/S共々、そこそこ長く生産・販売されている商品なので、余程変な事は起きないだろうと。

4月中旬頃のヨドバシカメラの通販サイトで、だいたい3000円ぐらいでした。私の場合は、ポイントとかの関係で、実際に支払った額は1000円ほど。4月末から5月頃になると、もう、滅茶苦茶な額になっていたので、早めに買っといて良かったーって感じですね。

私の場合は、マイナンバーカードより先に無事にNFCリーダーが到着。セットアップを完了させました。試しにmanacaを読ませてみて、きちんと動いているのを確認。もっと色々使えると便利なんですけどね。

 

マイナンバーカードを受け取る

スマホから行った手続きから1ヶ月以上経過したある日、自治体から「マイナンバーカード作ったから受け取りに来いやでー」って案内のお手紙が来ます。「忘れた頃」という表現が丁度良いでしょうね。

郵送で送ってくれればええやんって気もしないでもないですが、こればかりは、まあ。

案内のお手紙には、「個人番号カード交付・電子証明書発行通知書兼照会書」と「個人番号カード電子証明書暗証番号記載票」が入っています。これに署名捺印、必要事項の記入などを予め行っておきます。

で、通知カード、本人確認書類(免許証)を持って市役所へ。待ち時間を除けば、だいたい30分も掛からずにマイナンバーカードを受け取れます。やったぜ。

ちなみにこの時、通知カードはマイナンバーカードと引き換えになります。

 

マイキーIDについて

マイナンバーカードに色々なサービスを紐付けるためには、マイキーIDというものを発行しなくてはいけません。というのも、マイナンバーをナマで民間企業等含めた色々なサービスに紐付けるのは、色々リスキーなわけですね。

だからどうするかというと、マイナンバーとは別立てでマイキーIDというのを発行します。そこに紐付けるというわけ。

マイキーIDへは、マイナンバーカードの中にある電子証明書を物理キーにして、その物理キー+PINの二要素認証でログインします。

マイナンバーは使っていませんし、電子証明書はパスワードの一種として使うわけなので、ここからマイナンバーが漏洩するというのはまずありえない(そもそも取得してないから)。あと、ログインするには、マイナンバーカードという物理的なカードと、あなたの脳内にしかない4桁の暗証番号とが揃わないといけないので、とりあえずは通帳・キャッシュカード相当には安全というわけ。

二要素認証って割と誤解されやすいんですが、魔法少女モノのヒロインを想像して貰えるとわかりやすいと思います。杖だかコンパクトだか卵形のジュエルだかを持って、じゅもんを唱えると返信しますよね? 魔法の杖がマイナンバーカード、じゅもんがPINです。

マイナンバーをIDとして考えて、そこに紐付けするような印象になりがちなので、そこが混乱の元なんでしょうね。

  • マイナンバーカードは、カードに書かれている情報(マイナンバーを含む)+電子証明書という構成になっている。
  • マイナンバーとは別立てでマイキーIDを作る。色々なサービスへの紐付けはマイキーIDに対して行う。
  • マイキーIDの作成・ログインでは、マイナンバーカードに含まれる情報のうち、電子証明書だけを使う。
  • マイナンバーカードは、マイキーIDの鍵として使う。

この三点を理解しないと、誤解が晴れにくいです。

 

マイキーIDを取得する

さて、ここからがちょっとややこしい。てか、総務省財務省?)血税ケチりすぎ案件です。

先に述べたように、マイキーIDを取得しないといけません。NFC対応のスマホがあればそこからできるのですが、残念ながら私のスマホNFC非対応です。あと、GooglePlayのマイナポイントアプリの評価が滅茶苦茶に酷い。非難囂々。

っつーことで、PCから手続きを行うことにしました。

id.mykey.soumu.go.jp

信じがたいことに、Windows7、8.1、10、ブラウザはIE11のみ対応です。macOSユーザーとLinuxユーザー涙目。

なんで7対応してるのに8対応してないのとか、今時IEとかバカなの死ぬのせめてEdge対応しろよとか色々言いたい事はありますが、まあ、仕方が無い。

専用のソフトをDLし、IEを立ち上げ、設定をします。案内に沿って、マイナンバーカードをNFCリーダーにかざしたり、「個人番号カード電子証明書暗証番号記載票」に書いたパスワードを入力したりして、設定完了です。

 


マイナポイント還元 マイキーID発行方法【スマホ・パソコン】

この人の動画が、一番雰囲気掴みやすいと思います。

PCからマイキーIDの手続きを行えば、スマホからでもログインできます。当然っちゃ当然ですが。

ただし、なんかシステムが別立てになってるっぽく、PCからだとログインできてるのにスマホアプリからだとログインできないみたいな奇妙な状態になる場合があります。私の場合は、しばらく放置したらログインできるようになりました。謎ですね。

 

マイナポイントの予約

mynumbercard.point.soumu.go.jp


マイキーID設定の方法について

マイキーIDの手続きが完了すると、マイナポイントの予約も完了します。7月にキャッシュレス事業者を登録して、9月から制度開始です。それまでマターリ待ちましょう。

 

f:id:t_miyahara:20200524140740p:plain

7月に事業者を登録すると、9月以降、チャージするなり買い物するなりすると、勝手にポイントが最大5000円分付きます。買い物時にマイナンバーカードを提示する必要はありません*2マイナンバーではなくマイキーIDで紐付けするので、そもそも実際の買い物時には、マイナンバーもマイナンバーカードも使いません

買い物履歴も取得しないって言ってるので、多分これ、Web上で完全に完結する行政手続きシステムのテスト運用も兼ねてそうですね。どちらかというと。

 

マイナポータルが発展すれば市役所の待合は消える

そもそもマイナンバーカードは、行政手続きの効率化が主目的だったりするわけですね。少なくとも、ポイントカードじゃあないんです。

myna.go.jp

マイナンバーカードでログインできるマイナポータルで、色々な行政上の手続きやら履歴閲覧やらを行うことができます。ちなみにこっちは、EdgeやChromeにも対応しています。ログインにNFCリーダー&拡張機能必須なのが少しウザいですが。

これは今後、段階的に増えていくようですが、私が住んでいる自治体では、児童保健や児童手当、介護関係の手続きができるようになっています。

f:id:t_miyahara:20200524160034p:plain

https://www.cao.go.jp/bangouseido/pdf/leaf2019_hokensho3.pdf

2021年度からマイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにするための手続きも、ここからやるらしいです。2020年度初めから予約手続きが始まるらしいのですが、やり方わかりませんでした。まだ始まってない?

 

電子証明書に未来を感じる

とはいえ、マイナンバーなんて、所詮はお役所や会社の内部で、税制とか社会福祉とかその程度でしか使わないので、日常でどれほど意識できるかというとびみょーです。

一方で、マイナンバーカードに入っている電子証明書は、本人確認のツールとして広く使えるようになっているので、むしろこっちの方が便利そうって印象です。

マイナンバーカードを保険証として使えるようにするのも、マイナポータルも、この電子証明書を利用しています。マイナンバーカードというのは免許証と同様に本人確認に使えるわけですが、それを電子的にやってるというわけですね。

先のマイキーIDでも、二要素認証の物理キーとして活用できていたマイナンバーカードですが、これは色々な場面で使えそうですね。それこそ、転売ヤー対策に良さそうです。

f:id:t_miyahara:20200524171247p:plain

https://www.soumu.go.jp/main_content/000534321.pdf

今は、通販サイトやネットバンキングの口座ごとに別々のパスワードを作成して、それを用いてログインしていますが、マイナンバーカードがきちんと普及すれば、NFCを搭載した端末が増えれば、マイナンバーカードをかざすだけでログインできるようになるかもしれませんし、あるいは、マイナンバーカードとパスワードを併用することで、よりセキュアなサービスが楽しめるようになるかもしれません。

 

マイナポイントの5000円「だけ」が目的なら労力に見合わない

ぶっちゃけ、マイナンバーカードの発行手続きも、マイキーIDの発行手続きも、クソ面倒です。前者は発行まで時間掛かりすぎですし、後者はIEしか対応してないクソ仕様ですし。

民間のクレジットカードやポイントカードのように考えていると、痛い目を見ます。パスポート取得と同等か、それ以上にめんどくさいです。

また、ネットスキルが乏しい地方の民、とくに中高年層にとっては、相当ハードルが高いです。色々苦労した挙句、結局手に入るのはたかだか5000円。全然割に合いません。

はっきり言って、マイナポイント5000円分の還元を目的とするなら、全く労力に見合いません。しかし、それでもなお、マイナンバーカードは作るべきです。

 

マイナンバーカードがあれば、将来的には、市役所の窓口に並ばずに済みます。待たずに済みます。将来的にはマイナンバーカードは保険証としても使えるようになります。図書カードから住民票に至るまで、ありとあらゆる行政サービスは、マイナンバーカードやマイナポータルに集約されてゆくでしょう。

もう、PCで作成した書類をわざわざ印刷して捺印する必要もありません。なぜなら、電子証明書で作成者が証明されているから。おまいらが散々批判していた、紙社会印鑑文化の崩壊です。喜べよ。

 

新しいものが登場した時、理解が追いつかないものが現れた時、人間はそれに恐怖を抱きます。理解できないそれは、理解できていないがゆえに自分にとって予測の付かないものだからです。

では、その理解できないものは、本質的に危険なのでしょうか。そうかもしれませんし、そうでないかもしれません。しかし、それを判断するためには、情報収集の手間暇、思考するための労力が必要です。

情報収集や思考を放棄して、かつ不安を解消したい場合、どうすればいいか。新しいそれに何かわかりやすいレッテルを貼って、自分には不要なもの、関係のないものと思い込めばいいんです。新しいそれが現れなかったら、今まで通りの平穏が戻ってきます。

 

インターネットが普及し、社会が少しずつ変化しはじめた2000年代後半から2010年代前半、「大人」たちは、インターネットを拒絶し、疎外しました。ネット通販は危険性だけが誇張され、ネット上のコミュニティは等しくアングラ扱いされ、インターネットを使った「公式の」動画配信や電子書籍配信は遅々として進みませんでした。ホリエモンは(ややそういうきらいはあったとはいえ、過度に)虚業家・社会悪扱いされ、ワープロ打ちした履歴書は「心がこもっていない」と受け取りを拒否されました。

第三次産業革命を怖がり、レッテルを貼り、思考を放棄し、過去にすがりついた停滞の結果が、今の日本です。コロナでの混乱です。日本は比較的早くから高速度のインターネット回線が整備されていた国のひとつでした。東日本大震災の反省から、事業の継続可能性が叫ばれていたことも記憶に新しいはずです。

備える時間は、紙や場所に依存しないシステムを構築する時間は、あったはずなのです。

 

国民総背番号制」などというレッテルは、正しく物事を見ようとする際に、ジャマにしかなりません。この言葉は、あまりに結論ありきすぎるからです。また、この言葉は、マイナンバーとマイナンバーカード、電子証明書公的個人認証サービス)を混同させます。思考を助けるどころか、むしろ思考の妨げとなるでしょう。

あらゆる情報は、総務省が公式に発信しています。マイナポイントについては、対象となるキャッシュレス事業者向けの公募案内すらも公開されています。……信じられないことに、民放の番組を見ると、総務省の資料を見れば一発で解けるような誤った解釈に立脚した批判や報道が多々みられますが。

 

とにかく、まずは、自身できちんと調べるべきです。自分の頭で考えるべきです。

将来、マスコミや政治勢力が「マイナンバーカードを今すぐ作るべきだ!」と煽ったとしても、持たないという選択を自信を持って取れるようになるためにも。

*1:普段、無駄の多い縦割り行政を批判する割に、こういうわけわからんレッテル貼りで批判するの、マジで意味わからん。どうしろと。

*2:いらすとやではマイナンバーカードを提示するようなイラストがありますが。