日本三大橋のひとつで、「日本の道100選」にも選ばれています。
瀬田の唐橋は、古代から日本の要衝のひとつで、古代から様々な戦いに登場します。
たとえば、壬申の乱では、大友皇子と大海人皇子との決戦の場になりましたし、藤原仲麻呂の乱でも乱の行方を左右する場所のひとつになりました。源平合戦では、木曽義仲と源義経との戦いの最前線のひとつでした。
瀬田川は、京都の東側の最終防衛ラインで、また、そこに架かる唐橋は東方面への交通(東海道、東山道・中山道)が集まる場所でもありますので、京都を守ることを考えると、避けては通れない場所なのです。
現代においても、この場所には多くの交通が集まっています。たとえばこの写真、手前の橋は東海道新幹線。奥に瀬田の唐橋があり、更に奥には小さく、瀬田川大橋(国道1号線)があります。写真では見えませんが、更に琵琶湖方面には、東海道本線まで走っています。
現在の唐橋は、1979(昭和54)年に架橋されたもので、普通に自動車も通りますし、見た目が少し唐橋っぽい所を除けば、ただの橋です。
欄干の飾り(擬宝珠)は、昔の橋のものを使っているようで、「昭和三十九年」と彫られたものもありました。
後で調べてみたら、なんか、江戸時代のものもあるそうで。今度行く機会があったら探してみようっと。
(訪問:2022年5月)