交通史学会参加のため、郵政博物館へ行ってきました。
富士山
新富士駅に近づくと、富士山が見えるという旨のアナウンスが。
こんなに綺麗に見えるもんなんですね。上京するために新幹線は何度か使ってますが、今までで一番きれいに見えました。
新橋駅
くじゃく窓、写真などでは何度も見た事ありますし、有名ですけど、現物は初めて見ました。天井に反射した光も美しい。
こういう、比較的新しい高架の裏に古いリベット打ちの高架橋があるの、割と好きです。
旧新橋駅
日本の鉄道は、ここから始まったという、記念すべき場所ですね。
こういう保存の仕方は、大いにアリだと思います。少なくとも、高層ビルだらけにしてしまうよりは遥かに景観的にも良いでしょう。
神は細部に宿るといいますが、本当に芸が細かい。
ホーム側はこんな感じ。
実は、本当の遺構は、1mほど地下に埋まっています。
銀座駅
銀座駅は、現在、改良工事中です。
お目当ては、この写真の手前側、天井が少し高くなっている辺りです。
柱が他の箇所と違った感じになっているのがおわかりいただけると思います。
実はこれ、空襲で空いた穴を応急的に塞いだ跡なんですね。つまり、戦災遺構。
オリジナルは、こんな感じ。日本最古(世界最古?)の鉄骨鉄筋コンクリート造の土木建築物です。
戦災遺構となってしまった箇所も、オリジナルを保っている箇所も、両方とも、貴重な遺産であろうと思いますので、ぜひ、なんか上手く見えるように保存して戴きたい所。
東京スカイツリータウン
メトロ銀座線と都営浅草線とを乗り継いで、やってきたのは業平橋。
六歌仙の一人、在原業平も、まさか東の果ての地にこんな天を突くような塔が建つことになろうとは、夢にも思わなかったでしょう。
東京スカイツリータウンの中は、まさに未来都市。さきほどの旧新橋駅や銀座駅とのギャップに眩暈がします。
郵政博物館
入館料は、たった300円です。
入ってすぐ、プロジェクションマッピングを使った案内が。
これ、本当によくできてます。ぜひ現物を見て戴きたいのですが、これ思いついた人は天才に違いない。
館内には、郵政博物館というだけあって、郵便局にまつわる様々な物品が所狭しと展示されています。
この手の資料館だと、ただ闇雲に、蒐集家が自身のコレクションを自慢するかのごとく物品を陳列して、それで終わりっていう感じの展示をしている所が残念ながら多いように感じます。
しかし、ここ郵政博物館は、きちんと説明を入れていたり、また、どのような使われ方をしていたのかがわかるように展示が工夫されており、とてもわかりやすかったです。
戦地へ赴く郵便局員に支給された刀。そして、明治期の郵便保護銃。
インターネットの登場により、郵便は、その価値をあまり顧みられなくなりました。民営化されたのも、インターネットの登場によって郵便の重要性が下がったからというのもあるのでしょう。
しかし、郵便にせよインターネットにせよ、それはただの手段なのであって、通信そのものの価値が下がったわけではありません。郵便保護銃は、いかに通信の確保が大切であったか、命がけで守るべきものであったかを伝える貴重なものと言えましょう。
このほか、古今東西の切手が展示されていました。また、当日は気付かなかったのですが、どうも奥の方に特別展のスペースがあったようです。再訪確定……ぐぬぬ……。
(旅行日:2019年1月26日)