海ミハ車両区

宮原太聖(Miha)の雑記帳。おおむね週1回更新です。

ThinkPad X260購入

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 ねんがんの ThinkPadをてにいれたぞ!

 

購入の経緯

  大学入学以降、私は基本、PCを2台持ちしています。大学へ持って行って作業をするためのPC(作業用PC)1台と、基本自宅に置いて趣味の小説執筆やゲームプレイなどに使うためのPC(趣味用PC)1台ですね。

 博士後期課程に入るまでは、作業用PCを買い替える際に、旧作業用PCを趣味用PCにしたり、趣味用PCがダメになった際に作業用PCを新規購入して玉突き更新したりといった感じでやっていました。

 ところが、博士後期に入った際、作業用PCは大学の予算で買うことになりました。他人の金で高性能PCを弄れるというのは、なんともいいご身分ではありますが、卒業するなどした際には、大学へ返さなければなりません。そして、返却されたPCは、修士課程の院生が使うというわけです。……3年以上前のPCを貰ってどうしろという感もありますが、まあ、それはそれ。

 とにもかくにも、将来的には大学に返さないといけないPCを趣味用には使えないというわけで、別途趣味用のPCを用意する必要が出てきました。しかも、ルール上、いつ大学から返せって言われるかわからないわけなので、研究の継続可能性の観点から、万一作業用PCが使えない事態となってもその代替ができるものがいいと。

 そこで目を付けたのが、妹が持っていたLIFEBOOK AH55/Gを貰い受けて趣味用PCにすることに。i7入りのハイスペックPCではあるのですが、液晶を割ってしまったからもう使わないのだそう。とりあえず、もう使わなくなった液晶テレビHDMIで繋いで使っていました。

 ところが、最近、やたら動作が重たくなることが増えてきました。スペック的にそんなこと無いはずなのになぁおかしいなぁと思っていたら、やたらHDDへアクセスしまくってるという状態。詳しく見てみると、どうも、Windowsアップデートが失敗してる模様。

 この際、リセットしたりUbuntuを入れてしまおうかとも思いましたが、HDMIで繋いだディスプレイではBIOSに入れないようで、色々厳しい。Ubuntu入れるなら、液晶ディスプレイを修理したいところですが、部品取り寄せるだけでも2万ぐらいするという。いくらi7搭載してるとはいえ、6年モノの老朽機にそこまでのお金を掛けるのはどうなのか……。

 修理に使えそうな、部品取り用のジャンクPCは無いものか……と中古屋を物色していたところ、ふと、あるThinkPadが目に入りました。その名も、X260。

 

ThinkPad

 ThinkPadには、前からある種のあこがれがありました。質実剛健なプロ仕様のノートPCといえば、東芝のLet's Noteか、IBMThinkPadというのが、やはり真っ先に思い浮かびます。東芝Panasonicへと改称し、ThinkPadLenovoへ売却されてもなお、この2つのブランドは、やはり特別なものです。

 レッツノートThinkPadも、共に日本で設計され、その高い堅牢性に定評があります。大きな違いがあるとするならば、レッツノートは製造後の修理をあまり想定しない作りになっているのに対し、ThinkPadは、修理や改修を前提にした作りになっているところでしょう。

 多くのPCメーカーは、自社製品の修理をユーザーに許可していません。場合によっては、バッテリー交換すらもメーカー送りにして、新品を買えるような金額を払わなければならなくなります。しかし、これは果たしてフェアなのでしょうか。

 近年、アメリカでは、Right to Repair(修理する権利)が注目を集めています。元々は、自動車を前提にした考え方だそうで、要は、「製造元での整備しか許さんみたいな事認めたら、メーカーはわざと壊れやすい製品作って、修理でボロ儲けできるからマズいだろ」ってことで、「製造元以外でも修理できるようにしとかなあかんで」ってことになっています。ですから、たとえば、車のボンネットに封印シール貼っておいて、「開けたら補償対象外」とかやるのは、少なくともアメリカでは違法です。

 もちろん、この考え方は、自動車に限定しません。ところが、スマホタブレット、ノートPCの小型化に伴って、かつては自由に交換できたバッテリーが内蔵化し、交換不可になりつつあります。バッテリーは使っていくうちに劣化していきます。つまり、ユーザーはたとえ本体が故障していなかったとしても、バッテリーが劣化した時点で買い替えなければならなくなるということです。

 アメリカでこういったことが議論されていることからもわかるように、海外、とくにアメリカのメーカーによるPCは、簡単に分解でき、HDDやCPUなどを交換できるような作りになっていることが多いです。

 

 ThinkPadは、残念ながら現在はIBMではなく中国資本のLenovoのブランドとなっていますが、それでも、簡単に分解修理できるような設計は引き継いでいますし、なにより、分解修理を行うためのマニュアルまで公開しています。たとえば、今回購入したX260のハードウェア保守マニュアル(※リンク先PDF注意)には、無線LANカードの取り外し手順なんてものまで書かれています。

 ThinkPadは、世界中で法人向けに多数のPCを販売しており、機種あたりの台数が非常に多く、それゆえに、中古市場ではジャンク品を含め、よく見かけますし、状態やスペックの割に比較的廉価であることも多いです。また、パーツによっては、複数の機種で同じものが使われていたりします。たとえば、X260の交換バッテリーは、X240、X250、X270、T440、T450と共通なんだそう。これはうれしい。

 以上のように、自前での修理が容易で、かつ、ジャンク品含めパーツが出回りやすいPCであるため、軽く検索かけるだけでジャンクThinkPadの修理や改造の記事は大量に出てきます。つまり、たとえ液晶ディスプレイが割れても交換は容易でしょうし、HDDをSSDへ換装したり、CPUを換装したりと、色々楽しめそうな雰囲気。

 

X260を使ってみて

 今回購入したのは、ThinkPad X260。ハードオフで税込み5.4万円でした。もっと安いThinkPadなら、中古やリース明けのものなどがあったのですが、今、中古で流れてるThinkPadの大半は、Windows7なんですよね。それに、CPUもi7とまでいかなくてもせめてi5は欲しい、できればより新しい世代のCPUが良い……などの理由があって、これにしました。
 ……決して、一目惚れの衝動買いではないですヨ。

 X260は、なかなか個性的な機種で、2種類のバッテリーが装備されています。PCの後ろに付けられて、手軽に取り外し交換できるリアバッテリーと、内蔵されているフロントバッテリーです。両方とも3セル23.2Whです。2つ内蔵されていることで、単純にバッテリーの持ち時間が上がるだけではなく、リアバッテリーが減ってきたら電源を切ることなく交換できるというわけ。

 X260には、フロントバッテリー無しのバージョンもあって、ちょっと不安になったので購入時に店員さんに確認したところ、フロントバッテリー搭載機種とのこと。喜び勇んで購入し、自宅に帰って電源を点けてみたら、フロントバッテリー無いでやんの。おいこらT店。

 3ヶ月保証もありますし、ゴラァしようかと思いましたが、差し引いても非常に使い勝手の良い機種だったので、返品せずこのまま使おうと思います。……ただ、フロントバッテリー無い分、返金してくれませんかね……。

 

 よく言われる話ではあるのですが、キーボードが物凄く使いやすいです。また、TKBことトラックポイントも慣れるとこれがまた非常によい。まさに今、寝転がった状態でこの記事を書いていますが、全く問題なく使えています。ThinkPadというと、NASAでも使われ、宇宙シェア100%などと理系のイメージが強いPCですが、このタイピングしやすさを考えると、むしろ、文系に向いているかもしれません。

 CPUはi5の2.30GHz、メモリは8GB、二次記憶は500GBのHDDです。改修するなら、まずは、HDDをSSDにしたいですね。ゆくゆくは、CPUをi7、メモリをMAXの16GB、二次記憶を500GB以上のSSDか数TBのHDD、ディスプレイもフルHDへと交換し、10年単位で使っていきたいところ。

 尤も、それよりも先に、バッテリーをどうにかしたいところ。現状、3セルのリアバッテリーが付いているだけなので、すぐバッテリーが尽きてしまいます。もっとも、容量自体が小さいので、すぐに充電できてしまうわけですが、これではあまり気軽に持ち出せないなぁと。

 フロントバッテリーは、残念ながら別売りされておらず、メーカーとして交換をあまり想定していない様子ですが(の割には、ハードウェア保守マニュアルに交換方法載ってましたけど)、中古品を扱ってるお店の中には、新品純正パーツを取り扱ってる店もあるにはあるようで。そういった所からフロントバッテリーを買ってくるという手もありそうです。あるいは、1.6万円払って6セルのThinkPad バッテリー68+を買った方がいいかも知れませんし、もしくは、ノートPC用モバイルバッテリーという手もありそうですね。

 

 ……ぶっちゃけ、適当なHDD欠品ThinkPadと新品バッテリー、Win10を買ってきて、自宅に転がってる適当なSSDをぶっ刺した方が安かったかも知れません。でもまあ、新品時に20万近くしたPCを3年落ちで4分の1で購入できたのは僥倖といえるのではないでしょうか。