6月、ThinkPad E495を購入しました。まあ、おおむね満足しているのですが、ひとつ問題が。置き換え前の作業用PCだったレッツノートにはBlu-rayドライブが付いているのですが、このE495には、それがありません。
外付けドライブは、実は既に持っているのですが、それは残念ながらDVDドライブまでしか対応していません。
……まあ、言うてBlu-rayドライブなんて今や使うかどうか割と謎ではあるのですが、私の場合、NHKの番組を割と録画することがあり、それらが見れなくなるのはちょっと辛いわけです。
ちょっと迷いはしたのですが、Amazonを漁っていたら、BUFFALOのポータブルBlu-rayドライブBRXL-PTS6U3-BK/Nが、再生ソフト(PowerDVD)コミで1万円を切る値段で売られていた*1ので、ポチりました。
そして届いたのが、
こちら。
飾りっ気の無い箱です。もしかしてこの商品、業務用だったりします?(^^;)
……まあ、余程Appleとかみたいに、箱から出す時の感動がどーのこーのって所までこだわっているとかでない限り、これでいいですよ。
箱を開けると、こんなのが入ってます。本体がテカってるのは、保護フィルムが貼られているからです。別に剥がさなくても使えるような感じで、きっと剥がさずに使う人も少なくないのではないでしょうか。
尤も、あまり粘着力は高くなく、使ってると端っこからめくれてくるので、ちゃっちゃと剥がしてしまった方がいいような気もします。
大きさは非常に小さいです。そして薄い。最近の外付けドライブってこうなってるんですねぇ。スゴイ。
USBは2つ付いています。側面に付いているものがデータ送受信用。裏手側に付いているのが、電源用です。Blu-rayを見るぐらいであれば、データ送受信用のものだけ刺しておけば大丈夫なようですが、データ送受信用のものだけで電力供給が追い付かない場合は、電源用のものも刺すように、とのこと。
ケーブルはそんなに長くありません。したがって、PCに対して自由な位置に置こうと思うと、ちょっと大変です。USBの延長ケーブルを一緒に購入しておいた方がいいかもしれません。そんなに高いものでもないし。
データ送受信用のUSBをPCに刺すと、すぐに認識してくれます。ほんと、便利な時代になったものです。
付属のDVDディスクには、PowerDVDなどのソフトが入っています。早速、Blu-rayドライブに付属DVDディスクを突っ込みます。DVDに入ってるインストールツールを起動し、案内に従ってインストールをします。PowerDVD以外に色々なソフトが付いてきますが、コピーガードが掛かったBlu-rayを見たいだけなら、PowerDVDだけインストールできれば、それでOKです。
駆動中、やはり機械的に動作するものだけあって、それなりに音がします。取り出し時には、想像以上に元気よく飛び出ます。
一部のレビューには、「Blu-rayを再生すると画質が悪い」といったものがありましたが、少なくとも私の環境では、そのような現象は確認できませんでした*2。
気になる点としては、付属ソフトに関する説明があまりに欠けている点が挙げられるでしょう。これは、ドライブを製造販売しているメーカーと、付属ソフトを制作販売しているメーカーとが異なるため、仕方がない事なのかもしれませんが、そんな作り手側の勝手な事情なんて、消費者は知ったことではないのです。
ドライブなんて、もはや、どこの会社の製品でもそんなに差があるわけではありません。となると、後は値段か、付属しているソフトがいかに使いやすいか否かが、商品を選ぶ決め手となるはずです。Blu-rayのように、録画再生のためにわざわざ特別なソフトを用意しなければならないものなら、尚更です。
取説は、ほぼほぼ本体のドライブに関する事しか書かれていません。PowerDVDのほかいくつかソフトが付属していますが、使い方どころか、これが一体どういったライセンスで付属しているのかすら、全然わかりません*3。
たとえば、PhotoDirector5という画像加工ソフトがおまけで付いてきたのですが、ある機能を使おうとしたら、「こちらはお試し機能です。編集内容は保存できません」と表示され、「フルバージョン」なるものへのアップグレードを勧められます。有料アップグレードです。Amazonの商品説明には、これらの付属ソフトが「フルバージョン」ではない……なんて文言は一言も確認できませんでした*4。
またBUFFALOのページには、PowerDVDが付属しているとしか書かれていません。そもそも、PowerDVDには、PowerDVD 20 Standard、20 Pro、20 Ultra、365の4種類があるのですが、このうちどのPowerDVDが付属しているのか、あるいは体験版なのか、もっと別の何かなのか、全くわからないというのは、問題だと思います*5。
付属ソフトを複数台のPCへインストールして良いか否かも、ライセンスの記載が不明瞭でよくわかりません。まあ多分、ドライブ1台(インストールDVD1枚)につきPC1台だけ可のライセンスなんでしょうけれど。ただ、ポータブルBlu-rayドライブという商品の性質上、複数台のPCへのインストールの権限は(多少値上がったとしても)できれば欲しいですし、もしそれがあるなら、きちんと明記して貰いたいです。
ちなみに、この辺りの問題について、CyberLink問い合わせた所、問い合わせから1週間以上経って返信が来ました。来ました、が、回答を見るには、CyberLinkの会員登録をしなければならないようです。どうやって確認しろと? あるいは、「会員登録してから言いやがれ」って事?*6
……まあ、そもそも、どんな返事が返ってきたとしても、買わざるを得ないかもしれません。対抗する商品があまりに無さ過ぎるからです。
一応、擁護というか弁明をしておきますと、別にCyberLinkをDisる気はありません。付いてきたPowerDVDはなんか高性能みたいで色々な事ができるらしいですし、そのほかのソフトも、「フルバージョン」ならもしかしたら使いやすいのかも。
けれど、私が主に求めていたのは、「Blu-rayに録画した番組をPCで見る」事*7なので、それさえできれば、後は割とどーでもいいわけでございまして……。
まあ、そんなわけで、複数台のPCで使い回すなら、台数分のBlu-ray再生ソフトを無料なり有料なりで用意しておいた方がいいですし、PowerDVD以外のおまけソフトには期待しない方がいいです*8。
ライセンスよくわからんけど、とりあえず画像加工ソフトが付いているなら……とかで選ぶなら、止めといた方がいいです。値段高いけど、Adobeのものの方が遥かに使いやすいですし、高性能です。あるいは、Inkscapeという手もあります。こちらも、無料ながら高性能です。
正直、これからの時代、Blu-rayドライブが必要かと考えると、なかなか厳しいものがあります。レンタルBlu-rayすらも、そのうち、Amazonプライムとかストリーミングサービスに取って代わられるでしょうし。
データのバックアップ……と考えても、今や6TBのHDDが1万円の時代です*9。だったらもう、普通にHDD買ってそこにブチ込めばええやんと。
そもそも、Blu-rayにダビングした番組を見るのに、専用のソフト(大抵は有料のもの)を使わないといけないの、凄く面倒なんですよ。ほんと困る。不便以外の何物でもない。普通にmp4辺りで保存できるようにしてほしい。取り回しが悪すぎる。
リアル店舗で売られていたBlu-rayドライブがあれだけ高かったのも、納得です。だって、もはや誰得な製品になってるんだもん。下手に安く出すと、「これ、Blu-ray見れなかったんだけど!!」っていうクレームが来て色々面倒でしょうし。
そんなわけで、おそらくは「先が無い」ガジェットのひとつだと思います。欲しい人は、お早めに。選択肢はあまり無い上に、市場自体がオワコンな商品なので、多少の粗には目を瞑って購入しましょう。
*1:数千円高いぐらいならリアル店舗で買おうかとも思ったのですが、うちの近所の家電量販店、どれもこれも再生ソフトなしで1万円オーバーのものしか無く、ちょっとお話になりませんでした。残念。
*2:……てかそれ、ドライブではなく、ソフト側の問題では? とは思ったけど。
*3:一応、Web上で公開されている取説には、最低限の使い方説明のようなものはあるのですが、言うてそれだけです。
*4:軽い優良誤認では? これ。
*5:この辺りの問題と比べたら、PowerDVDを起動する度に、やたらOneDriveから動画やら写真やらをダウンロードしようとするよくわからん挙動なんか、まだ問題としては些細なモンですわな。
*6:というわけで、せっかく問い合わせして回答までして貰ったのに、肝心の回答が確認できていません。誰か、確認する方法教えてください。
*7:さらに突き詰めて言えば、テレビ放映された番組をいつでも好きなタイミングで見る事。
*9:2020年8月末現在