モバイルバッテリーでPCを充電する日が来ようとは。
先日、ThinkPad E495を発注しましたっていう記事をアップしました。
一応、12時間もつという触れ込みではあるのですが、今回は(第二世代)Ryzen7にしていて、Intelと比べてバッテリー持ちの面でやや不安があります。しかもどうも、このE495、バッテリー容量はたった3980mAhしかないようで。
……いや、多分、X260のバッテリーと同じぐらいかそれよりは多いとは思いますけど。さはさりながら、今時この容量というのはなぁ。場合によっては、コンビニで売られてるモバイルバッテリーの方が容量大きいぜと。
ということで、ふと、モバイルバッテリーでThinkPadを充電する、ということを思いつきました。E495の充電はUSB PDなので、普通にスマホ用の充電器とか使える可能性があるわけですね。てか、規格的に使えるハズ。
最近は、USB PD対応のノートPCが増えてきているようで、同じことを考えている人は多いみたいですし、実際それを想定したモバイルバッテリーも発売されてて、そういうのを使っている人も居るようです。
ただし、一応、ThinkPadは、非純正品を用いた充電での故障は保証対象外になってしまいます。まあ規格がちゃんと合っていれば余程故障とかしないでしょうけど、出力が足りなくて充電できないとか充電が安定しないとか、そういう事は起きそうですよね。
ThinkPad E495で使われているACアダプターの出力は、45W、20V、2.25Aです。ですから、モバイルバッテリーを導入する場合、この出力を安定して出せるやつが一番良いわけですね。
このクラスのモバイルバッテリーは、大抵、万超えです*1。安いのがあったとしても怪しげな中国製で本当にその容量・出力なのか不安が残ります。
まあ、適当なものを見繕うかーと思いつつE495の発注の手続きをしていた所、「周辺機器」の項で表示されるThinkPad純正バッテリー。
こいつも1万円オーバーのバッテリーです。しかし、ThinkPadを購入する際にオプションとして付けてあげると、相当な値引きが効きます。結果、だいたい9000円ということで、予算的に許容範囲内に。
公式には「ノートブックパワーバンク」となっていて、Lenovoの商品一覧では「バッテリー」とは別の所にあります。ちょっとわかりにくいですが、普通にスマホとかにも充電できるモバイルバッテリーです。
ThinkPad純正なので、これで充電しても保証は切れません。しかもこれ、何が嬉しいかって、古いタイプの四角い充電端子にも対応してるんですね。つまり、X260でも使えるということ。フロントバッテリー増設とかいう危ない橋を渡らなくても、普通にこれで良かったのでは……。
他社製品と比べて容量がややショボいですが、あんまりあっても、色々持て余しそうなので、これでヨシ!
E495と同時に届きました。
なんかガタガタ言ってるなぁって思いながら箱を開けたら、これ。緩衝材などは一切無し。うん、まあ、Lenovoだし。
外見はこんな感じ。おおむね、10.5cm×8.5cm×2.2cmほど。伊藤園「おーいお茶」ティーバッグ2コ分の大きさで、学術専門書相当の厚さです。相応の厚みがあるので、ポケットに入れて使うような用途には全く向きません。
カバンの中に入れてケーブルだけ出しておいて使うという方法が考えられますが、後述のように発熱が凄いので、あまりおすすめできません。普通に机の上に置いた状態で使うのがよいでしょう。
使い方は簡単。PCのUSB Type Cの端子に繋げてあげれば、充電が開始されます。PC側の表記は、AC接続しているのと同じ状態になっています。ですから、もしバッテリーを長時間使いたいなら、電源モードを弄る必要があります。
ThinkPad E495で、残量20%を切ったあたりで接続し、普通に使っていたら80%ぐらいの所まで充電できました。この80%でだいたい3~6時間ほどは動かせそう。
ただ、ThinkPadに充電をし終わった後のパワーバンクは、けっこうな高温になっていました。触れないほどではないのですが、なんというか、真夏真昼間に青空駐車していた車のハンドルぐらいの熱さにはなってます。劣化が早そうで怖いですね。
2020年春以降、コロナの影響で多くの学会が中止になり、フィールドワークもできず、なかなか活躍の機会が得られない今日この頃ではあるのですが、機会を見つけてちょくちょく使っていきたいと思います。
……ところで、このパワーバンク、USB TypeC端子を古い四角型の電源へ変換するアダプターが付属しているのですが、
E495に付属しているACアダプターに、
これを、
こうして、
こうじゃ!
X260のACアダプターは20Vで2.25A、E495の65WのACアダプターも20Vで3.25A。Vの数字が同じで、アンペア数が同じか上であれば、(理屈上は)問題無く使えます。
X260は趣味用PCとして使っていて、それゆえに、お出かけ先からベッド横に至るまであちこちに動かして使うのですが、このアダプターを使えばE495のACアダプターを共用できるというのは、大変大きなメリットです。
NECのLaVie Zも同じ電源端子のはずなので、多分、同じ方法でいけるはず。もちろん、保証対象外となるでしょうけど、そもそもNECのPCって、ブランドこそ別々ですが、今は実質、LenovoのPCです。ジャンクとかで入手したもののACアダプターが無いとか、そういう時には丁度良いのでは。
いずれにせよ、Lenovoは、この変換アダプターをもっと大々的に売って欲しい所。あとできれば、この逆、つまり四角型の電源端子をUSB Type Cへ変換するアダプターとか欲しいです。オフィシャルで。
*1:2020年6月現在。