海ミハ車両区

宮原太聖(Miha)の雑記帳。おおむね週1回更新です。

VRやMRを体験(しようと)したら、物凄く不快な体験をしたという話

 はてなブログへ移ったら更新頻度上げる予定だったのにこのザマだよ!

 ということで、ブログではお久しぶりです。いやぁ、マストドンで500字書けてしまうので、大概は事足りちゃうんですよね。

 

 さて、昨今、VRが話題ですね。VtuberとかVR Chatとか。直近では、ドワンゴのバーチャルキャスト。VR機器とか持ってない私ですらわくわくしました。

 

 私、博物館とか巡るの好きなんですが、将来、展示の一環としてVRが使われるようになるかもと思いました。復元模型の中に入れるようなやつとか、あるいは、収蔵物を全部3Dスキャンして博物館そのものをVR世界でオープンさせるとか。

 また、学会報告とかでも、従来の口頭発表やポスター発表のほかに、VR発表なんてのもできるかもしれません。……むしろ、先生方の激務っぷりを考えると、VR発表の方が学会報告の主流になるかも知れませんね。国際学会とかそのうち全部VRになったりして。

 あと、個人的に、VRで(みゅみゅさんみたいに)踊ることには関心ありませんが、凸はしてみたい。VRの世界で論文書いたり小説書いたりしたい。スペックが許すなら、VRの世界に中に書斎を作って、QGIS使ったり電子書籍読んだりして、飽きたらGoogleEarthで散歩するみたいな生活やりたい。

 

 そんなわけで、ネットでVR機器について検索を掛けてみたら、まあ、色々な情報が出てくるわけです。VR機器といえばHTC Viveぐらいしか知らなかったのですが、どうも他にも種類があるらしいということを知りました。スマホでもVRができるらしいということも知りました。ただ、代わりにPC側に物凄いスペックが必要なようですが。

 VRとはちょっと違うようですが、MRというものもあるようですね。

vrinside.jp

 Viveは部屋にセンサーを設置しないといけなくて、広い部屋を歩き回るのが前提のシステムのようです。一方でWindowsMRは、センサーが全て機器内に入っていて、座ってのプレイも可能とのこと。私みたいにあまり広い部屋を確保できない(モノが多すぎる)人間からすると、なかなか有力候補たり得そうです。少なくとも、記事を読む限りは。

 そして、複数のメーカーが同じシステムを採用できるというのは、正しくDOSを連想させます。おそらく、VR(MR)の注目が高まって各社が参入すれば、このシステムを採用した機材が溢れ、情報も増え、値段も一気に下がることでしょう。正しくWindowsみたいに。

 

 色々と情報を知ってくると、なんだかわくわくしてきました。これは実物を見なければいけないと。いよいよVR・MRの時代なのではないかと。

 私は、名古屋大都市圏の端っこに住んでます。そんな田舎にVR機器なんてハイカラなもの、あるわけがない。

 そこで、所用で名古屋へ出たついでに、大須矢場町のお店に寄ってみることにしました。大須なら、きっと詳しい店員さんも体験できる機器もあって、色々と新たな情報が得られるだろうと思ったんです。ええ、思ったんです。

 

1店目。早速Viveの体験ができるらしいブースがありました。喜び勇んで店員さんに訊ねてみると、むすっとした口調で「今は受け付けていない」と。よく見ると、準備中である旨を書いた貼り紙がたしかに貼られていました。剥がれかけでしたが。

 いやまあ、率直に、私のミスです。ちゃんと剥がれかけで裏返しになってた貼り紙をめくって確認すればよかっただけですから。店内にはスマホを使ったVRゴーグルも置かれていて、被ることもできましたが、どんな体験ができるのかは結局わからずじまい。

 

2店目。Viveの体験コーナーらしきものはありましたが、店の端っこで、衝立に囲まれてて明らかにやってなさげ。パンフ色々あったのでそれだけ拾っていきました。ただ、パンフの内容ってほぼほぼ、ネット上で拾えた情報(ry もしかしたら詳しい店員さんが居たのかもしれませんが、なんかお忙しそうで訊くことができず。

 

 3店目。言うて、買ったはいいものの飽きて中古に流した人も居るかもと思い、中古屋へ。すると、OSVRというものがありました。なんじゃこりゃと思って検索すると、どうも、そういうオープンソースのVR機器というものがあるそうで。ただ、よくよく読んでみると、どうも評判が良くない。激安でしたが、まあ、難しそうだなぁとその場を後に。

 

 4店目。実はここが本命でした。買うならこのお店だろうなぁと思っていたお店。PCコーナーの端にWindowsMRが2台置かれていました。

 これは上々と試してみましたら、動けない。ゴーグルと台との間を繋ぐケーブルが短くて、しかも、他のケーブルとかがごちゃ混ぜに絡み合ってて、挙げ句の果てに店員さんがあまりちゃんと監視してないという。この状況では、下手に動くとケーブルを断線させたり、棚や台の上のものを落としたりしそうで怖くてうごけない。

 そして、操作もできない。リモコン振ってもボタン押しても全く反応なし。店員さんに訊ねると、体験版だからそんなもんだと。……設定開いたら、リモコンのBluetoothオフになってやんの。

 仕方なしに、キーボードとマウスで操作を試みました。ところがこれもうまくいかない。どのキーでどう動くのかよくわからない。色々試してわかったのは、とりあえず矢印キーでは動けないこと、Windowsボタンでメニューが開くことぐらい。

 あと、マウスの感度が異常に低く設定されていて、いくらマウスを動かしても全然ポインターが動かない。マウスがあれば、リモコンの代わりに使えそうだというのはわかったのですが、肝心のマウスがこの状態では……。まさか、VR(MR)をやる時には必ずマウスの設定をこんなマゾい設定にしないといけないんですかね?

 画面もひどい。片方は目元のスポンジが外れたままになっていて、そもそもゴーグルを顔に固定できない。もう片方は、ピントが合ってなくて像が見えない。裸眼でも眼鏡でもダメ。ゴーグルの位置を手で動かして調整すると、一瞬だけ、美しい「未来」が見えるのですが、手を離すとすぐゴーグルがずり落ちて元の木阿弥。ピント調整の仕方を店員さんに訊ねましたが、わからないとのこと。

 

 で、まあ、一通りWindowsMRを体験しまして、HTC Viveや他のVRも試したいと思ったんです。しかし、見回してもそれらしきものは何一つ無い。もしかしてと思って店員さんに訊ねると、「バイブって、何をするための機器ですか?」との返答。いや、VR機器のですと返すと「うちは、この2台しかないです」とMRを指差す店員(原理主義者が聞いたら怒り狂いそうだ)。

 話を聞くと、ネット通販ではともかく、店頭ではひと月に1台ぐらいしか売れないそうで、専門のスタッフも居ないとのこと。……そら、壊れたスポンジもそのままなわけだ。

 

 そんなわけで、私の期待はことごとく裏切られました。

 リアル店舗(それも、そこそこ都会で、知識ある店員さんを多く抱えてそうな所)を巡っても、Web上で知り得る情報以上はあまり手に入りませんでした。

 操作性は最悪の一言で、非常に不快。本来の性能を体験できたとは到底思えません。とくに、リモコンはただの飾りと化していて全く使えませんでした。あとマウスは何であんな設定なの? 煽りとかじゃなくて純粋によくわからない。VR空間でポインターを迷子にさせないため?

 画面もひどい。ピンぼけでほぼほぼ見えない。見えないけど、うっすらぼんやり、広大な庭と豪奢な邸宅とがあるのはわかる。私がやりたいこともおそらくできる。あの豪邸の気に入った場所にスクリーンを広げて作業できる。操作性最悪すぎて試せなかったけど。

 期待以上の「未来」は間違いなくあそこにある。素晴らしい世界が目の前に広がってるのに、手足を縛られ、目隠しまでされてるような感じ。何このプレイ。いくら私でも、ちょっと勘弁願いたい。

 

 全く酷い。本当に酷い。VRは、MRは、とんだ悪女のようです。噂は最高、初対面での印象は最悪、そしてほんの一瞬だけ噂以上のものをチラ見せして、はい続きは数万円払ってからよと。また見せるとは一言も言ってないけどねと。

 貧乏な院生なくせに、興味本位で行ってみた結果がこれですよ。愛憎入り交じるこの気持ち、どうすればいいんですか。酷い。なんて酷い。ぐぬぬぬ……。

 

 

 ……とりあえず、VR Chatやってみようかな……。VR機器無くてもプレイできるらしいし、あれ。

 

追記(2018年4月21日):

 後日談をアップしました。

miha.hateblo.jp