2023年9月4日、急用で九州に帰省することになり、その日のうちに名門大洋フェリーを予約。途中で渋滞に巻き込まれて到着がギリギリになりましたが、なんとか乗船できました。
名門大洋フェリーは、早い時間に出る1便と遅い時間に出る2便がありますが、今回は2便を利用しました。
実は、かなり焦って予約をしたせいで、大阪南港→新門司港で取るべき予約を、誤って新門司港→大阪南港で取ってしまっていました。改札で指摘され、慌てて窓口へダッシュ。幸運な事に、予約していた部屋と同じ部屋が空いていたので、そこへ変更して貰いました。マジ感謝。
駐車位置は第3甲板。一度、6階に上がって、フロントでカギを貰います。ホテルのような鍵で、当然、下船時要返却。さんふらわあや阪九フェリーはQRコードになっているので、名門大洋フェリーもそのうちQRコードになるかも。
で、これがその部屋。ファーストBというお部屋です。
名門大洋フェリーの場合は、 スイート>デラックス>スーペリア>ファーストA・J・B>ファーストS>プライベートS>コンフォート>ツーリスト という等級になっています。スーペリアとファーストA・J・Bの差は、部屋の中にお手洗いがあるかどうか。ファーストSは、他のファーストが2~4人部屋なのに対して1人部屋でやや狭いのと、船の内側にあるため窓がありません。
ファーストA・J・Bは、それぞれ部屋の仕様が違っていて、Aは洋室、Jは和室、Bは和洋室です。和洋室は、ベッドが2台あり、それとは別にマットレスが2組あります。ベッド横の畳のエリアにマットレスを敷けば、最大4人寝泊まりできるというわけ。
ベッドのマットレスは、最近の流行なのか、やや硬め。畳のマットレスの方が若干柔らかい気がします。私としては、昔ながらのコイルばねのマットレスが好きなので、ちょっと残念。
寝間着は用意されていますが、寝間着のまま部屋の外に出ないようにという注意書きがあります。というのも、用意されている寝間着は酷く丈が短く、ワカメちゃんのスカートかなってぐらい下半身がはだけます。寝間着とは別に、Tシャツ&短パンのようなリラックスできる服装を館内着として用意しておいた方が良さそうです。
名門大洋フェリーのレストランは、さんふらわあと同様に、バイキング形式です。
内容は、やっぱりさんふらわあの方がいいですが、値段は名門大洋フェリーの方が安いです。さんふらわあの夕食分の値段で、名門大洋フェリーだと朝食つきで食べれる感じ。
とはいえ、乗る前にコンビニ弁当などを調達して、船内のベンチ等に座って食べてる人もけっこういました。
ビールの自販機。普通の缶で260円、大きい缶で340円。まあ、割と普通の値段じゃないでしょうか。缶ビールあまり飲まないから知らんけど。
一方でジュース類。こちらも普通の値段です。安くはないですが、高くもない感じ。
なお、QRコードで電子決済できるとありますが、海上では電波が不安定なのか、マトモに使えませんでした。
明石海峡大橋を通過する時間帯になったので、デッキに上がってきました。
神戸の夜景と明石海峡大橋。
名門大洋フェリーは、1984年に、京都に本社のある京阪練炭工業(現・ケイハン)傘下の名門カーフェリーと、商船三井系の大洋フェリーとが対等合併してできた会社です。
母体のひとつの名門カーフェリーはカーフェリーの名門……という訳ではなく、名古屋(四日市)と門司(新門司)を結んでいた頃の名残りです。東海の民としては、もし今もあれば……と思いますが、紀伊半島を大きく迂回しないといけないのが面倒。
名古屋~高知~宮崎とか、どうっすか?(何が?
翌朝、朝食を食べて部屋に戻ってぼーっとしてたら、2隻ほど沖に停泊していました。
手前は前日に1便として大阪南港を出発し、先に新門司港に到着していたきたきゅうしゅうII。奥に見えるのは、東京港~徳島港~新門司港を結ぶオーシャン東九フェリーのフェリーびざんです。
……で、ここで話が終わればよかったのですが、下船後、あるニュースを見てしまいました。
9月5日深夜1時、山陽道の尼子山トンネルで玉突き事故が発生し、トンネル火災に発展してしまいました。
いつもの帰省だと、吹田JCT辺りの渋滞を警戒して、丁度日付が変わる前後頃に吹田を通過するようにしています。なので、タイミングによっては、丁度深夜1時頃に事故があったトンネルを通過していた可能性がけっこう高く……。
もし今回、フェリーを使わずに山陽道を通るルートで帰省していたらと思うと、ぞっとします。フェリーでよかった。マジで。
(乗船:2023年9月)