海ミハ車両区

宮原太聖(Miha)の雑記帳。おおむね週1回更新でした。当面(記事がある程度貯まるまで)はおおむね月1回の更新です。

TOSHIBA dynabook AX/52EにUbuntu12.04LTSを入れてみた

 以前妹が使用していた、東芝ダイナブックAX/52Eに、DebianLinuxUbuntuの最新LTS(長期サポート版)たる、Ubuntu12.04LTSを入れました。
 目的は、大きくわけて2つ。余剰PCの有効活用と、それまで私的作業も研究用作業も一緒にやっていた富士通AH530/1Bから、私的作業をAX/52Eに移行させる事で、AH530の負荷を軽減する事。特に、私的データをAX/52E側に移行させる事で、AH530のHDD空き容量を増やす事を目論みました。

 


 当初、AX/52Eは、WindowsVistaとUbuntu12がデュアルブートで入っていました。しかし、当初使いにくいなぁと思っていたUbuntu12も、ホームユースでは慣れれば問題ないレベルだと気付いたのと、VistaがあまりにHDD容量を食い過ぎていたので、思い切ってVistaを全削除してしまいました。
 ちなみに、なんでVistaUbuntuデュアルブートで入っていたかというと、元々入っていたVistaの調子が悪く、予備機としても使えない状態だったので、万が一家族共用のリビング機が故障した場合に備えて、臨時的にUbuntuを入れていました。
 ただ、今は私も妹も専用のPCを持っていますし、わざわざリビング機に予備機も要らないだろうなぁ(っつーか、このリビング機、買ってもう8年近くになるというひどいポンコツなので、予備機が必要な程の故障が起きたら即買い替えだし)という事で、Linuxの勉強も兼ねて、事実上の私専用機にしてしまう事にしました。予備機として使う事態になったら、ゲストアカウントでログインしてね☆(ひでぇ

 私のLinux歴は、実はKnoppixが初だったりします。確か2000年頃だったかしらん。98がいい加減ガタが来てたので、なんとかKnoppixを導入できる状態にして、万一の時にデータサルページできるようにしようとしたのが始まりなのですが、当時は、1CDLinuxといっても、和訳されていなかったり設定が面倒だったりで挫折してしまいました。当時、CDが焼けないPCを使っていたせいで、産業科学総合研究所にメールを送って、わざわざCDを届けて貰ったのに……。
 それからしばらく経って、2008年頃、EeePC-4GにUbuntu8を入れる事で、Linuxに再入門しました。Knoppixと比べて、Ubuntuのユーザーフレンドリーさに感動した事を覚えています。それ以来、(SSDのスペック的にカツカツなんですが)EeePC-4Gや901にUbuntuを入れて色々遊んだりしていました。しかし、2010年にWindows7機たるAH530を導入したのを境に、「これでええやん」って事で、再びLinuxから離れていました。UbuntuGUIがUnityになった事も、理由としてはありましたけど。



 そうして1年程度のご無沙汰で触ってみたUbuntuですが、最初、GUIは別のものに入れ替えようと思っていましたが、案外Unityのままでも結構イケるっすね、これ。ビジネスユースならGUI入れ替えた方が良いでしょうけど、ホームユースならUnityでも割とイケます。
 さくさく動いてくれて、割といい感じです。ハード的な特徴なのかも知れませんが、CPUを酷使しても、(AH530と比較して)あまりファンの音もしませんし、あまり発熱しないというのは、なかなか良いですね。
ネットブックに入れてた頃と異なり、スペックに余裕があるので、この際色々入れてみる事にしました。

 手始めに、Wine。これは、Windows用のプログラムをLinux環境で無理やり動かすためのソフトです。これで、Windows環境で使ってたJaneStyleやらnFinderやらを動かそうとしたんですが、JaneStyleは動いたものの、nFinderはダメでした。トホホ。
 で、JaneStyleも、動いたは動いたんですが、どうにももさっとした動きだったので、結局専ブラはJDを入れました。
 nFinderの問題は、結局、自室でかつ作業用PCを使っていない場合はWindows7が入ったAH530をTeamViewerで遠隔操作して、音声をスピーカー出力する事で無理やり解決……できてねぇ orz まあ、よほど混雑してる時以外は、普通にブラウザから閲覧ですかねぇ(^^;)

 ブラウザは、Windows同様にOperaです。Opera万歳。……Flash弱いけど(´・ω・`)
 ただ、面白い事に、gooブログや忍者ブログの編集画面は、Windows版よりサクサク動いてくれます。……なんででしょう?
(書いてて思いましたが、UbuntuOperaの組み合わせって、いかにも「私はマイノリティな変人ですよー」感が出てますね。Cromeや火狐ならともかく、よりによってOperaという辺りが……(^^;)
 その他のネット関係では、標準で入ってるTwitterクライアントはもっさりしててダメだったので、Hototを入れました。TLが随時画面上に表示されるので、作業中はウザったく感じますが、ホームユースでは賑やかでいいですね。

 で、今回の主目的たる、プライベートデータの移行ですが、実はまだ中途半端な状態だったりします。というのも、英語の勉強を兼ねて、(高校時代の某コンピ研部長氏の真似をして)フォルダ名を英語にする事に決めたんですが、「じゃあ、○○って英語で何ていうの?」「○○鉄道は、Railway? それともRailload?」「百合ってそもそも英語に概念自体無いじゃん orz」みたいなのが多発して、なかなか移行が進まない(苦笑)
 よくよく考えれば、私が私用フォルダに付けてる名前なんか、どれもこれも特殊な用語だったり造語だったりするわけで、こんな用語覚えて一体いつ使うんだよって話ではありますけどね。ただ、日常的に英単語を目にする状況にしておく事は、今後を考えると大切かなぁと。AH530に残す予定のフォルダやファイル名も、将来的には英語化する予定です。そっちの方が、アルファベット順に並べた時に綺麗に並びますし。



Linuxというと、非常に難しいOSのように思われる方が多いようです。事実、2008年頃まではそうだったように思います。しかし、Ubuntu8以降、すごく導入が楽になりました。GUIも洗練されましたし、そこそこオシャレでもありますし、なによりセットアップとアップデートが楽。この部分に限定するならば、Windowsより遥かに楽なんじゃなかろうかというぐらい楽。2chLinux板でボロクソ書かれていますが、初心者のエンドユーザーとしては、限界まで軽くするだとかより、使いやすい&とっつきやすい方がありがたい訳で。
 スペックは、1世代か2世代前のWindows相当に食いますが、セキュリティ硬いですし、「OSは古いけど、ハードはまだまだ使いたい」という場合には、かなり有効なんじゃないかなぁと思います。

 さて、最近、Windows8が色々アレなUIで話題になってますが、あのアレなUIを別としても、将来、ずっとWindowsOSが続くなんて保証はどこにもない訳です。もしかしたら、再びMacの時代になるかも知れませんし、Linuxや何ならもっと別のOSの時代になるかも知れません。あるいは、全てブラウザで行うようになって、OSなんて関係なくなるかも知れません。
 よく、パソコン関係の検定を見せびらかしてドヤ顔する人が居ますが、どのOS・ソフトが主流かだとか、それこそUIなんか常に変化し続けるものなんですから、少なくともエンドユーザーレベルでは「パソコン検定」なんて全く意味がない……というのが、私の持論です。
 その辺りを考えた時に、もしかしたら、職場のPCがWindows以外のOSになるなんて事態は、割と容易に想像できる訳です。そういう事態に備えて、とりあえずUbuntuを第二外語的に触っておくというのは、そんなに無駄な事ではないかなぁとも思う今日このごろ。