
以前、新門司港から大阪泉大津港までを結ぶ「いずみ」に乗りましたが、今回は、神戸港に行く「やまと」に乗船します。
新門司港は、門司港と山を挟んで反対側。九州自動車道を使う場合は、新門司ICで流出です。
すぐ隣には泉大津行きの阪九フェリーが発着していますし、少し離れた所には東京行きのオーシャン東九フェリーも発着しています。更に南側には名門大洋フェリーもいて、フェリーの一大ターミナルといった様相を呈しています。
乗船場所を間違えると大変な事になってしまいますから、気を付けましょう。
あと、阪九フェリーの場合、誘導のスタッフがほぼいません。早い時間に行くと駐車場は無人で戸惑う人も多いと思います。「1」って書いてあるレーンに車を停めれば大丈夫です。
阪九フェリーは、名門大洋フェリーやさんふらわあと比べると、やや初心者に優しくない印象があります。

今回乗船する、「やまと」です。自動車は前と横から乗れるようになっています。
以前は、自動車での乗船時には同乗者は車に乗ったままの乗船ができず、徒歩乗船の人と一緒に乗船しなければなりませんでした。2023年6月からは他のフェリーと同様に、車に乗ったままの乗船・下船ができるようになりました。

さんふらわあは名実ともに商船三井になりましたし、名門大洋フェリーは資本の半分が商船三井なのに対して、阪九フェリーは日本郵船の資本が入っています。それでなのか、阪九フェリーのファンネルマークは、日本郵船を思わせる二本の赤線に赤丸。
阪九フェリーの神戸~北九州航路は、日本で最も歴史のある長距離カーフェリー航路です。

「やまと」の中央ロビー。「いずみ」と同じような作りです。
あちこちにソファーが設けられていて、大部屋利用の人でも仲間でくつろげるような配慮がされています。7階のロビーでは、中国人(台湾人?)観光客がワイワイやっていましたし、6階のソファーでは若いグループがスポーツの試合をスマホから応援してたりと、とてもにぎやかでした。

今回泊まったのは、「デラックス洋室バリアフリー」というお部屋。
阪九フェリーは早めに来ると客室まで階段なしで行ける5階に車を停めることができるのですが、そこからロビーを通過してすぐの場所にあります。
よくある普通の重たいドアではなく、スライド式の自動ドアで、当然、段差なく室内に入れます。自動ドアの開け閉めに時間が掛かるのがちょっと難点でしょうか。うっかりすると通りがかった人に入られてしまいそう。あと、扉の下に隙間があって、廊下の光や音が入ってきます。
他のデラックス和室やデラックス和洋室などの場合はお手洗いが部屋の中にあるのですが、この部屋はお手洗いがありません。部屋のすぐ向かい側に、大きな多目的トイレがあります。多分、車いす対応のトイレを部屋の中に作るのが難しかったので、あえてのトイレ無しの部屋になったのでしょう。
ベッドサイドには、2人部屋であるにも関わらず、コンセントとUSB端子が1つしかありません。ケンカを避けたければ、分岐ケーブルを持参しましょう。
ベッド自体は、まあやや硬いかなぐらい。さんふらわあや名門大洋フェリーと比べると一番柔らかいです。これなら許せるって感じ。
阪九フェリーは、名門大洋フェリーと違って普通の旅館浴衣が設置されています。あと、Web上では「タオルはありません」という案内になっていますが、実際にはふねこのイラストが入ったハンドタオルがあります。

さんふらわあや名門大洋フェリーのレストランはバイキング形式でしたが、阪九フェリーは冷たいおかず→暖かいおかず→主食・汁物の順でトレーに載せていって最後に会計する仕組みです。
予め、どんなおかずがあるかを予習しておいて、何を取るか決めていないと、写真のようになります。ワイン、刺身、とり天、ダチョウ肉、カレー。この支離滅裂セットがしめて2000円オーバー。……赤ワインおいしかったし普通に売店で売られてたので、乗船前にチーズでも買って部屋で呑んでもよかったかな。

自販機コーナーにはカップ麺の自販機もありました。1コ300円。これでもいいかもね。
夕食の後は、お風呂。
阪九フェリーにはなんと露天風呂があります。雨に降られてしまうと残念な感じにはなるのですが、晴れていたらもう最高。どうせ暗いのでお風呂から外の風景は楽しめないのですが、海風がとても心地いい。あと、他のフェリー、とくにさんふらわあと比べると広く感じました。
お風呂だけで、阪九フェリーを選ぶ理由になりそうです。

そして翌朝。
この写真で見えている窓の辺りが、今回泊まった部屋です。乗組員以外立ち入り禁止のエリアなので、一般の乗客に部屋を覗かれる心配はありません。

朝食をレストランで食べようかなぁと思ったのですが、けっこうお高め。

結局、部屋に戻って、船内で売られていた焼きたてパンとシュークリームを食べました。これがまた美味しい。もう朝食はこれでいいのでは。

下船時間までプライベートな空間でゆっくりできるのが、個室のいい所。
神戸港着の船は初めて使いましたが、大阪南港と違って大阪の中心を通過せずに済みますし、泉大津と違って南に行きすぎる事もないですし、むしろほぼ直接山陽道に乗れるので、自動車前提で考えた時にめちゃくちゃ交通の便が良かったです。
少なくとも、名古屋方面から利用する場合、神戸港の方が泉大津港より利便性が高いので、おすすめです。
(乗船:2023年9月)