道の駅したらは、愛知県設楽町の、国道257号線沿いにある道の駅です。
訪問(2022年3月)時、中部運輸局管内で最も新しい道の駅で、2021年5月にオープンしました。
道の駅スタンプは、写真左側の交通情報コーナー、インフォメーションの窓口の前に設置されていました。まだ新しい駅なので、専用の台紙も設置されています。古いスタンプ帳を使ってる人でも安心。
通常、道の駅というものは、国交省管轄の道路情報施設と、地元自治体による広報施設(物販を兼ねる)とをくっつけているものなのですが、ここの場合は、それに加えて、設楽町の郷土資料館も併設されています。
その郷土資料館、奥三河郷土館ですが、残念ながら撮影NG。
東海地方では珍しく、動物の剥製や昆虫標本などがそれなりに充実していて、そのほか、「昭和レトロ」的なコレクションが充実していますが、いずれも撮影NG。残念すぎる。
せめて、「フラッシュ撮影NG」ぐらいになりませんか?
展示自体は、とても力が入っているように思いました。ただ、今後どうなるかによって、評価は大きく変わるでしょう。
1階には、切り出した木材を運ぶためのそりと、
実物大に再現された昔の民家が。
移転前の展示の一部を再利用して置いてる、といった雰囲気。
クオリティーを見る感じ、移転前に一度来たかったですね。
道の駅の前には、豊橋鉄道田口線(田口鉄道)で活躍していたモハ10形電車が静態保存されています。
ロングシートの半分が撤去されて、ガラスケースが設置されています。
やりたい事はわかるのですが、保存・展示としては、どうなんだこれ……。
説明書きが無いのでわかりませんが、ヨーロッパとかにありがちな、次の発車時刻を時計盤で表示するやつですかね?
正直な感想、モハ10内の展示は、あまり洗練されているようには思えませんでした。他所の地域から来た人や、鉄道にあまり関心が無い人が見るとポカンとしそう。
道路側運転席のブレーキ圧メーターは、なぜか壊れていました。ブレーキもありませんね。
建物側の運転室は、完品っぽい。
形式 モハ10
定員 100人
自重 29.50トン
屋根が付いている上に、オープンからまだ1年足らずのはずなのですが、既に塗装にダメージが見られます。
保存会とかあるのでしょうか? 心配になります。
全体として、収蔵品にはいいものが多いんじゃないかと思います。ただ、それを適切に保管したり展示したりするスペースがどれほどあるのだろうという点で、危うさを感じました。
モハ10や田口線に関する資料だけでもおそらく膨大になるでしょうし、それをきちんと第三者がわかる形で展示するとなると……。これが古い施設ならまだしも、つい最近オープンしたのにここまで展示スペースが不足しているような感想を抱かせるというのは、ちょっと問題かと。
せっかくモハ10というインパクトのある所蔵品があるんですから、こいつを軸にして、展示内容をもう少し先鋭化させても良かったんじゃないかなぁ。