かつては歴史上あまり注目されず、せいぜい小牧長久手合戦で東軍側が陣を敷いたことだけが知られていた小牧山ですが、近年の発掘調査の結果、織田信長が清洲城から岐阜城へ移る途中、小牧山に立派な城を建て、また城下町まで作ったことがわかりつつあります。
注目が年々高まりつつある小牧山、その麓に2019年、新たな資料館がオープンしました。
入ってすぐの所には、小牧山史跡公園の全体地図があります。
入って左手には、ワークショップのためのスペース。
こんな感じの城下町があったんだそう。
最新の発掘調査結果と連動して姿を変えてゆく展示。
なかなか斬新でいいですね。
訪問当時、「秀吉ゆかりの地スタンプラリー」というものが開催されていました。小牧山城にも同じスタンプが設置されていましたが、こちらの方がインクがしっかり充填されている感じで、綺麗に押印できました*1。
ちなみに、続100名城など他のスタンプラリーのスタンプや登城記念スタンプは、小牧山城にあります。
常設展示は、残念ながら写真撮影NG。「情報館」というだけあって、資料等の展示は少な目で、映像やパネルなどを用いて小牧山城のアレコレを説明する、といった感じの展示です。
とはいえ、流石は2019年にできたばかりの施設。プロジェクションマッピングなどを用いた、とてもオシャレでわかりやすい展示です。子供はきっと楽しいでしょうね。
館としても、親子連れのリピーターを増やしたいようで、訪問回数によって缶バッジをプレゼントするような取り組みもされていました。これもいいですね。
入館料もたった100円、JAFに入っていれば80円。……お城へも入れる事を考えると、倍額でも文句言われないと思うのですが。
幼稚園児や小学生なら、展示の「動き」で楽しいでしょうし、中学生以上なら、説明の内容で楽しめる、そんな館だと思います。山の下にありますから、行くのも楽ですし。
資料をがっつり見たいって人は、山を登って小牧山城の方へ行けばOK。
いずれにせよ、小牧山城とセットで、広くオススメできる場所になりました。子連れで、多少なりとも歴史に関心があるか関心を持たせたいなら、ぜひ。
(訪問:2021年3月)