海ミハ車両区

宮原太聖(Miha)の雑記帳。おおむね週1回更新でした。当面(記事がある程度貯まるまで)はおおむね月1回の更新です。

プラモ(30MM・30MS)の組み立て説明書を棄てずに整理した

miha.hateblo.jp

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最近、バンダイの30MM・30MSにハマってる宮原です。

プラモって、整理がなかなか大変な趣味のひとつかと思います。組み立て前の「積みプラ」は言わずもがな。組み立て後の作品も場所を取りますし、綺麗な箱絵も捨てるには忍びなくなります。

そういう整理に困るもののひとつが、プラモの組み立て方を解説した「組み立て説明書」。

組み立て後は不要だろうと思われるかもしれませんが、ブロック遊びのように組み換えするのが前提の30MM・30MSシリーズの場合、「どのキットにどの部品が入っていたか」を把握する際に便利なんですよね。

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それにバンダイのプラモデルの場合、何かキャンペーンが行われた際に切り離して使う半券が付いています。最悪、これだけ切り取って廃棄するって手もありますが、絶対紛失しますよね、こんな小さな紙。

気付いたら組み立て説明書も20枚に近付いてきましたので、目録(データベース)を作成することにしました。

 

 

モノを棄てない整理法

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1年ほど前に書いた、「モノを棄てない整理法」の記事が、なんか、はてなブックマークで盛大にバズったようです*1

いやはや、ありがたいことです。

 

言いたかった事は、

  • オタク的な趣味と「断捨離」は相性があまり良くない。
  • 細かい収納法はあくまで小手先の話で、それよりも「コレクションポリシー」の策定と、「目録」の作成が先。

この2点。

別に断捨離を全否定する気はありませんし、むしろ、きちんとわかった上で「断捨離」をしている人は素晴らしいと思います。しかし、問題は、そうでない人達。

世に知られてる整理手法があまりに「断捨離」一辺倒すぎる上に、「断捨離」という言葉が独り歩きしすぎています。その結果、他人の財産を「断捨離」という名の元に勝手に捨ててしまい、しかもその行為を正義だと思い込んでいる人間があちこちで発生しています。核の炎で包まれる未来を回避するために、まずは、対抗軸を主張するほかない。

人類の持続ある発展のためには、多様な価値観や信念が併存しているべきです。

 

「野良博物館学」のススメ

コメントに「野良博物館学」と評してくださる方が居て、あの記事の趣旨をよく理解していただいたようで大変ありがたく思います。

まさに狙いはそこで、いわゆる「コレクター」と呼ばれる人達に根本的に欠けている要素こそが博物館学的な素養だと思うんです。

少なくとも日本の「コレクター」って、自らの自由意思で集めているというよりは、収集が癖になって暴走してしまっている人が多すぎるように思ったんです。

自分の意思で、収集する・しないを選択できる状態で、収集することを選択することは尊いことですが、収集するしか選択できない状態で収集してしまうというのは、その逆と同じぐらい不幸なことだし、自由ではありません。

逆に、オタクな人達が博物館学的な素養まで身に着けたら、もはや一般のオタクとは一線を画した存在になれます。博物館や美術館、大学やその他の研究機関に所属していないというだけで、それはもう、いわゆる「在野の研究者」ってやつでしょう。

そんなわけで、オタク生活をアップデートするためにも、まあまさに「野良博物館学」的な事を始めて、自分のコレクションを更に価値あるものにしていこうじゃありませんかという、そういう事を考える今日この頃なのでございます。

 

何を残して何を残さないのか

さて、過去の記事の話は、過去の記事を参照していただくとして、いよいよ組み立て説明書を整理していきましょう*2

まずはじめに考えるべきは、「コレクションの目的」でしょう。つまり、何のために収集・整理するのか、何に注目して整理するのか、というところ。

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私は、プラモのコレクターになる気は(今のところ)ありませんので、とりあえずは、「所有する30MM・30MSシリーズの各種パーツ類を管理するための資料」という所にしておきましょうか*3

パーツのひとつひとつに番号を振って管理する方法は、手間が掛かりすぎる上に色々と現実的ではないので、パーツ類は組み立て説明書を介して間接的に管理するものとして、具体的なパーツ類や完成品の保管・管理は別立てにした方が良さそう。

この辺りを参考に、より細かいパーツはビーズ用の入れ物に入れておきます*4

 

f:id:t_miyahara:20211006191906j:plain箱は当面コレクションの対象から外します。理由は、単純に完成品を保管するための箱として便利な大きさ・強度だから。ちなみに、今回整理するまで、組み立て説明書は全部、ひとつの箱にまとめて突っ込んで保存していました。

保管用の箱として使わなくなったら、また考えようかなって感じ。多分、お気に入りの数枚は箱絵だけファイリングして保存しつつ後は全部廃棄とかにするかなぁと思いますが。

あと一応、将来的に誰かに譲渡する可能性も視野に、説明書類にパンチ穴などは開けずに、また可能な限り折り目などを付けずに保管する方法を考えてみましょう。

 

 

寸法・収納方法を考える

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一言で組み立て説明書といっても、意外と大きさはさまざまです。A4ペラ紙1枚のものもあれば、B6やA5ぐらいの大きさの蛇腹折になってるもの、外箱の裏面に組み立て説明書が印刷されているものまで、本当にバラエティーに富んでいます。

とはいえ、私のルールは決まっています。こういう場合、余程の事が無い限り、A4に揃えます。

 

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そこで用意しましたのが、こちら。ダイソーのクリアブック。

100均のクリアファイルは、ポケットが破けやすい印象がありますが、まあ、たまたまストックがあったし、言うほど真面目に集めるつもりは無いので。

20ポケットですから、Maxで40点ほどは収納できる計算ですが、モノ自体に多少厚みがあるのと、1箱に複数枚の組み立て説明書等がある場合まとめて1点として計算していて、1点あたりの厚みがそれなりになる可能性がありますから、今回は、1件あたり1ポケットとして収納します。

 

 

目録(データベース)を作成する

方針が決まれば、後は簡単。Excelで目録を作成します。

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自分しか使わないデータベースなので、自分が使いやすければ適当で大丈夫。エラーなんか気にしない。

物品1件1件に固有IDを振ります。今回は、西暦下2桁+月2桁+月毎購入順ナンバー2桁で。80年後も購入を継続しているとは思えないので、もし購入時期不明であれば西暦「99」月「00」として入力します。

また、収納するファイルにも固有のIDを振ります。「組み立て説明書(model instructions)」の意で「MI」+西暦下2桁+作成順アルファベット(A~)です。

データベース作成のコツは、入力すべき情報を可能な限り少なくすることです*5。本当は、物品のサイズなどを入れておけば、収納方法の再検討を行いたい場合などに便利なのですが、いちいち計測するのが面倒なので今回はオミット。

積みプラがそれなりにある人は、そういう属性を追加すると便利かもしれません。

「購入金額」の項目は、自分自身への戒めです。省略しても全然問題ないと思います。

今回、メーカーの製品型番がありますから、それを入力することで商品の詳細が自動出力されるようにしています。VLOOKUP関数を使えば、リレーショナルデータベースもどきみたいな事ができるので便利です。VLOOKUP関数の練習をしたい人は挑戦してもいいですが、普通に手入力でも問題ないと思います*6

 

 

ファイルに収納する

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先ほどのデータベースの一部を印刷したものを、一番最初のポケットに入れて、目次代わりにします。

 

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A4の説明書は、ご覧の通り綺麗に収納されてくれます。

印刷した収蔵票にID等を走り書きしたものを一緒に挟んでいますが、もっと簡易に、紙片にIDだけ書いたものを入れておくだけでもいいですし、抵抗が無ければ、IDを書いたシールを貼っておいてもいいかも。

 

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今回一番問題だったのが、30MSシリーズのオプションボディの説明書。縦がギリギリA4を超えるので、最悪折って収納しようかと考えていましたが、まあなんとか入ってくれたみたいで。

A4未満のサイズだと、ポケットが変な形に折れ曲がってグチャグチャになりがちなので、A4の紙と一緒に入れておきます。気合を入れた方法を使いたいなら、厚紙のような紙を使うと良いでしょうけど、まあ普通のコピー用紙で充分でしょう*7

ついでなので折れ防止の紙にIDを書いておきます。

 

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A4の紙を入れておいた状態なら、展開した箱のような複雑な形でも綺麗に入ってくれます。

 

 

とりあえず、ID番号順にファイルしていますが、将来的に数が増えてきたら、分類をしてファイルし直すと思います。ただ、当面はこの状態で、本棚に入れておくことにします。

本体や各種部品の整頓は、後日気が向いたら。

*1:月に2000人来ればいい方のこのブログ、9月のアクセス数が月末のごく僅かな間になんと1万人を超えました。いやはや、ありがたいことです。

*2:理論研究的な過去記事に対して、この記事は、実証研究的な位置付けです。

*3:「あれ? このパーツって持ってたっけ?」ってなったら、保管してる組み立て説明書を参照して探したり追加購入したりするっていう運用です。

*4:ちょっと思いついているアイデアがいくつかあるので、上手くいきそうだったら別途記事にするかも。

*5:今回は、メインのテーブルには「ID」「社名」「型番」「キャンペーン半券の状況」「登録年月日」「抹消年月日」「抹消の理由」「備考」の8項目のみにしています。

*6:今回、VLOOKUP関数を使ったのは、同じキットを複数買いする可能性があるからです。そういう事情が無ければ、普通に手入力で無問題かと。

*7:尤も、それほど気合を入れるなら、そもそも、中性紙の厚紙で挟んだ上で中性紙の封筒に入れ、プラスチックコンテナに入れて保管……ってなるかなぁ。