海ミハ車両区

宮原太聖(Miha)の雑記帳。おおむね週1回更新でした。当面(記事がある程度貯まるまで)はおおむね月1回の更新です。

あいち航空ミュージアム(前編)

あいち航空ミュージアムへ行ってきました。

 

 

aichi-mof.com

 あいち航空ミュージアムは、県営名古屋空港小牧空港)のすぐ隣、旧名古屋空港国際線ターミナルを再活用した商業施設、エアポート名古屋に隣接して作られています。

 

 1階の自動ドアは出口専用。

 

空ヲタからすると非常にわかりやすい案内看板で、2階入り口まで誘導されます。

ただ、この看板の意味がわかる程度に航空ヲタなら、エアポートウォーク名古屋の2階からアクセスするのをおすすめします。

 

エアポートウォーク名古屋は、先に述べたように、旧名古屋空港国際線ターミナルをそのまま再活用した商業施設です。

 

その名前からもわかるように、元々ターミナルの建物だったというのをウリにしていて、所々に、ターミナルだった頃の名残りを意図的に残したり、そういう意匠を追加したりしています。

 

顔出しパネルも、エアポートウォーク名古屋内からの通路付近に設置されています。

ここから撮影すると、上手くやれば、離着陸する航空機が映り込んだ形で記念撮影できるようになってます。上手くやれば。

 

じつは今回、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館とのセット券で入館しました。大学生だと300円ほど安くなります。

両博物館をハシゴする人なら買わない選択肢は無いですし、そうでなくとも、半年間は有効なので、地元民なら購入を検討するといいかも。

 

カウンターで半券を切られると、代わりに「搭乗券」が渡されます。この搭乗券のQRコードを出発ゲートでかざすと、ゲートが開きます。

 

入ると、真下にはYS-11が。

 

2階を奥へ向けて歩いていきます。

大量の航空機模型が展示されています。これだけでもコレクションとしては、なかなかのものでしょう。

 

2階最奥には、スタッフのお手製っぽい顔出しパネルも。

こういうのがあると、ほっこりしますよね。

 

2階から1階へ降りる階段の近くには、飲食スペースがありました。丁度お昼を別の場所で食べたばかりだったので利用しませんでしたが、価格だけを見ると、観光施設内としては良心的な感じでした。

今度行く時には利用しようかしら。

 

 

1階最奥にあったのは、名市工フライヤーというウルトラライトプレーンっぽいもの。なんと高校生が作ったんだそうで。

 

これを高校生が作ったのか……。ほんともう、昨今の高校生は本当に凄いですよね。

 

すぐ隣には、三菱製のビジネスジェットMU-300。

 

FAAの審査基準強化とか円高とかに翻弄されて、結局他社へ売られてしまったこの機種、今はホーカー400という名前でホーカー・ビーチクラフト社のベストセラー機となっています。

 

派生機には、米軍に納入されたものもあるんだとか。

 

そして、この大型ヘリコプターがEH101。この機は、警視庁所属の「おおぞら」として活躍しました。

 

さっきのビジネスジェットと比べても大きいです。

 

 中はごらんの広さ。33席あるそうで、離島路線とか賄えちゃいそうです(なお燃費

 

空中投下もできそうな後ろ姿。災害時や遭難者救助などの時にはさぞ活躍したことでしょう。

 

この機、なんと陛下をお乗せしたことがあるそうで。

 

椅子が、なんか、神経質なアイドルオタクのコレクションみたいな感じになってました(^^;)

 

MH2000。日本で初めて国産の技術で作られた(らしい)双発プロペラ機です。

……試験機含め、たった7機しか製造されてないですけど。

 

この機は、JAXAの実験用として2013年まで使われていたそう。

 

MH2000はもう1機展示されており、

 

こちらは、色々な部分がバラバラにされていて、

 

どのような部品で構成されているのかわかりやすい感じに展示されています。

 

有名なゼロ戦。ただし、映画撮影用のモックアップです。

モックアップとはいえというか、だからこそというか、あちこちにウェザリングが施されていて、本物以上に本物っぽいです。

 

整備中といった感じにレイアウトされています。

 

MU-2。YS-11と同時期に開発されたビジネス飛行機で、762機製造されたものの、オイルショックの影響で製造中止に。

自衛隊でも、捜索救助機や連絡偵察機として採用されていました。

 

f:id:t_miyahara:20191006204113j:plain

そしてオオトリ、YS-11

 

 高度経済成長期の象徴として人気のある機ですが、実際のところ、強度が過剰で、重たくて、出力ショボい人力飛行機として、パイロットからは忌み嫌われていたそうな。

 

この機は、航空自衛隊に納入され、VIP輸送機として使われたそう。今でいうと政府専用機みたいなもんでしょうか。

昭和天皇も搭乗されたそうで。……そりゃあ、まあ、空中分解からの墜落なんてまず起きなさそうではあるけれど。

 

後半へ続く。 

 

(訪問日:2019年9月18日)