6月に、ThinkPad E495を購入しました。
届いて早々に色々なパーツを交換したのですが、どうも上手く動いてくれません。あれやこれやパーツを取り換えて試したのですが、結局、M.2 SSDの初期不良だったということが、ツクモの相性保証の期限ギリギリに判明しました。
結果、あまり本調子な感じで動かすことができておらず、E495の「いい所」は、あまり発見できていないというのが、現状です。
ただ、「これは、びみょーだなぁ」って部分は、何か所か見えてきましたので、ちょっと共有したいと思います。CPU以外同仕様のE490、画面サイズ違いのE590・E595を検討している人の参考になれば幸いです。
センターボタンの形状・押し込み感が嫌だ
ThinkPadのキーボードの場合、センターボタンを推しながらトラックポイント(赤ポチ・TKB)を動かすことで、スクロールができるようになっています。これは、他のPCでは見られない、ThinkPadキーボードならではの操作です。
大変便利なのでよく使うのですが、E495は、X260とセンターボタンの形状が異なっていて、そのせいで、やや押しにくいです。
文章で表現するのがちょっと難しいのですが、X260や古い仕様のBluetoothキーボードの場合、センターボタンが飛び出しているような感覚で、押すとフラットになるような感覚になるんです。
極端な表現をすると、ボタンが、奥側に上がる(手前側に下がる)ような形状になっているんです。親指でセンターボタンを押しながらトラックポイントを操作する時、親指は奥側にスライドしやすいので、自ずとボタンは押し込まれるというわけ。
ところが、E495の場合、押していない状態でフラット、押すと押し込まれたような形になります。気付くと、センターボタンが「半押し」のような状態になったり、あるいは、押し込み分の力で指が疲れます。
多分、作りとして、X260は外側から内側に向かって押し込むような使い方に合うように作られていて、E495は内側から外側に向けて押し込むような使い方に合うようになっているんだと思います。手首を上げた状態でタイピングするお上品な優等生タイピニストならE495の方が使いやすいかもしれませんが、私は、手首を下ろしっぱなしにする怠惰なタイピングスタイルなので……。
写真で見る限り、どうもE495に限らず最近のThinkPadのキーボードも同様の形になっているようなので、これからThinkPadを購入しようと思っている人は、一度、店頭で触って、感覚を確認してからにした方が良いかもしれません。
僅かな違いなのですが、これはばかりはX260の方がよかった。交換できるもんなら交換したい。
裏蓋が固い
X260同様、E495も裏蓋を外すのに苦労します。とくに初めて開ける時は。
E495やE490を買うような人は、中の部品を弄りたいという意向なんじゃないかと思います。だとするなら、裏蓋を外すための、ピックなどの道具を揃えておくことをおすすめします。私は腕時計の裏蓋を外す道具を使いましたが、プラ製の裏蓋が傷ついたり削れたりしてしまいました。
あと、裏蓋を再び付ける時、きちんと爪が掛かっているか、よく確認する必要があります。嵌めれたように見えて、嵌ってないとか結構多いです。
とはいえ、一度外してしまえば、あらゆる部品にアクセスできますので、そこは善し悪しですね。
内蔵スピーカーがびみょい
人の声など、特定の高さ(周波数)の音で「ビリビリ」と共鳴します。やや高めの女性の声……たとえば、継星あかりの声で起きやすいです。Vtuberだと、犬山たまきの、樋口楓に対する相槌などで時々なる感じ。おそらく内蔵スピーカーはX260の方が良さそう。
尤も、この辺りを気にする人は、外付けスピーカーなりイヤホンなりヘッドホンなりを利用するでしょうから問題ない(こんなもんだろう)とは思います。裏蓋を外して付けてを繰り返すと共鳴する音の種類が僅かに変わったりするので、個体差とかネジ閉め忘れ・締めすぎとかかもしれません。
……尤も、依然使っていたLet's noteは、これより遥かに音質が悪く、さらにその前に使っていた富士通のPCは更にクソ音質で、ASUSのEeePCの方が明らかに音質が良いという体たらく*1だったので、まあ。
不安
ごく稀に、ビープ音(短音1回)が鳴るので、マザボに何かしらの問題を抱えているのではないかと、ちょっと不安です。何だろうこれ。
その他、色々謎な問題も。
X260なんか、時々、タスクバーの表示が変になったり、マウスポインターが正常な表示にならなくなることがあって、ログアウト&ログインで解消されたりするんですが、E495でも1回だけ、同じような問題が発生しました。
同じ問題抱えてる人って他に居ます?
まがりなりにも天下のIBM ThinkPadで、こんなよくわからんバグっぽいものが発生するのは、ちょっとショックでした。まあ流石に、これは、LenovoじゃなくてMicrosoftの問題かなとは思いますが。
そもそも、ThinkPadでも廉価なEシリーズに色々期待しすぎていた感も否めませんが、それを差し引いたとしても、もはやノートPCの部品を交換してあーだこーだする時代は終わったのかもしれません。
持ち運ぶのは、まるでスマートフォンのように軽く小型で拡張性が無いノートPCやタブレットPC、本格的な作業は自宅の(自作)デスクトップ……といった形で使い分けをした方がいいのかも。寂しい話だけど。
そもそも部品交換は、様子を見ながら別々に変えていくべきですね。一気にやったせいで、どの部品が原因か、本体の不具合なのかよくわからず、原因の特定に時間が掛かってしまいました。
てか、SSDの初期不良で電源のエラーが起きるものなのか……。いや、SSDのエラーも起きてはいたのですが、電源廻りのエラーの方が頻度が高かったので、そっち疑ってたんですよ。言うてSSDも動くは動いていたってのもありますし。こりゃもうわからんなぁ……。
兎にも角にも、ようやくスタート地点です。これから積極的に使っていきたいと思います。わくわく。
*1:私が国産PCに対してあまり信用を置いていない理由のひとつです。