海ミハ車両区

宮原太聖(Miha)の雑記帳。おおむね週1回更新でした。当面(記事がある程度貯まるまで)はおおむね月1回の更新です。

さんふらわあ こばると

別府観光港のフェリーさんふらわあ乗り場2階から、さんふらわあこばるとに乗船します。

実は、フェリーに乗るのは初めてで、また、私が今まで乗ってきた乗り物の中では最大クラスの乗り物ということもあって、とてもわくわくしています。

 

さんふらわこばるとの2階は、車を積み込むスペースになっています。乗船口から車両デッキが覗けたのですが、いやぁ、この質実剛健な実用的な感じがいいですね。わくわくします。

 

客室スペースは3階以上にあるのですが、2階から3階へは階段しか方法が無いようです。

キャリーケースを持って乗船する際や、高齢の方は注意が必要かも。

 

3階へ上ると、まず最初に見えるのが、この3階4階の吹き抜けホール。壁には別府の湯けむりが。

 

で、私が予約したツーリストがこちら。……すごく、横幅が狭いです。

閑散期だったのか、1人空けで席が割り振られていたので、多少寝相が悪くてもなんとかなりましたが、これ、繁忙期の満員状態だと、大変なことになりそうですね。朝起きてみたら知らない人と抱き合って寝てるなんてことにもなりそう。

 

ツーリストの部屋のすぐ近くには、こんな給湯器が。持ち込んだカップ麺にここでお湯を入れて、自分の席で食べる……というのが一番安上がりだと思います。

船内の飲み物やお菓子などは、普通にコンビニや自販機と同じぐらいの値段設定で、想像していたような暴利な感じではありませんでした。カップ麺も、だいたい220円ぐらい。スーパーとかで買えばもっと安いんでしょうけど、まあ。

 

まあ尤も、フェリーというのは、鉄道やバス、航空機なんかと違って、ずっと同じ席に座っていないといけないというわけでもないので、席が多少狭かろうがどうということはありません。

しかし、4階にあるラウンジスペースは完全に人で埋まっていて、充電もできません。

 

屋外デッキならご覧のようにガラガラでした。それもそのはず。この日は生憎の雨。わざわざ外に出ようなんて変わり者は居ないよう。

 

タグボートが近付いてきました。いよいよ出航のようです。

 

接岸している右舷側に人が集まってきました。写真右下の事務所からは、職員さんが青色(コバルト色?)のペンライトを振って見送りをしてくれました。

 

乗り場が離れていきます。

 

汽笛一声と同時にネオンサインが点灯。さらば別府。また来る日まで。

 

出航の 時雨は霧か 湯けむりか

 

さんふらわあこばるとは、1998年に就航した船なので、船内のあちこちに、どことなく懐かしい昭和末~平成初期の雰囲気を漂わせています。

 

こばるとより2年前に竣工したさんふらわあさつまが2018年に新造船に置き換わったことを考えると、このこばるとも、そろそろ新造船に置き換わる頃合いなのかもしれません。

 

そんなことを考えつつ、食堂へ。このこばるとの食堂は、バイキング食べ放題2000円という、ちょっとお高めな値段設定ですが、時間制限が無いので、ゆったりした景色と雰囲気を楽しむための値段と考えれば、納得の値段かもしれません。

 

こういうの、何を取るかで性格がわかってしまいますよね(^^;)

……このあと、大皿だけでも3回ぐらいおかわりしました。

 

 

翌朝、船内のお風呂を楽しんだ後に外に出てみると、すっかり雨も上がっていました。

 

外をゆっくり散歩していると、すぐに大阪港に到着。

 

瀬戸内海航路のフェリーは、高速バスなどとだいたい同じぐらいの料金ですが、到着時間で比べると、やはりフェリーの方がどうしても時間が掛かってしまいます。しかし、そもそも夜行であれば、むしろ時間が掛かってくれた方がゆっくり休めるわけで。

また、背もたれが倒れるとはいえフルフラットにならない夜行高速バスと狭いとはいえフルフラットになるフェリーとでは、寝起きの爽快さが全然違います。

九州・四国方面であれば大阪港や神戸港からフェリーが沢山出ているので、西日本を旅するならフェリーも充分移動の選択肢に入ると思いました。

ただ、アイマスクと耳栓はあった方がいいかもしれません。消灯時間になっても廊下まで消灯されるわけではないので意外と明るいですし、バスほどではないにしろエンジン音が結構気になります。

 

おまけ。

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エントランスホールの、貴重品ロッカーなどがある隅辺りに、さんふらわあこばるとの乗船記念スタンプがひっそり置かれていました。……これ、気付いてない人多いのでは?

 

(乗船日:2019年5月19日~20日