絶対沼ぞこれ。
皆様、「風景印」というものをご存知でしょうか?
風景印とは、通常の消印ではなく、各々の郵便局の風景が用いられた特殊な消印で、お祝い事の案内状を送付する時などに特別感を出したい際、局員さんに頼めば別段追加料金無しで押して貰えます。
郵趣、つまり、郵便に関わる物品をコレクションしたり愛でたりする趣味ですが、こういう趣味界隈では、古くから、官製はがきに押して貰って風景印をコレクションする*1といった文化がありました*2。言ってみれば、有料のハイウェイスタンプや駅スタンプみたいなモンです*3。
こんなことを書くと怒られそうですが、実は私、郵趣ってちょっと敬遠してた所がありまして。というのも、盆栽とまでいかなくとも結構高齢の方の趣味なイメージがあるのに加えて、過度に神経質というか、切手を扱うのにピンセット必須とか、消印の日付がどうとか、厳格で堅苦しいイメージがあって、ちょっと取っ付きにくさを感じていました。
そんな折、風景印を名刺カードで集めてるという記事に出会いました。
なるほどなーってなりました。手帳に切手を貼って押して貰うという人も居ましたが、自前で台紙を用意する場合、官製はがきに押す官白と異なり、好きな切手を使えるので、その切手との組み合わせまで楽しめるという。
好きな切手を使えるという点では、ご当地フォルムカードに押して貰う場合とかでも同様なのですが、名刺サイズであれば、保管や観賞もバッチリ*4。しかも、こうやって記事が見つかる程度にメジャーってことは、将来的には同好の士の間で、トレカのように交換したり、オフ会にお土産として持って行くといった楽しみ方もできそうです。
冷静に考えれば、道の駅きっぷは180円とかしてる中で、風景印はハガキの金額つまり62円で済むというのはなかなかお買い得ですね。尤も、10月から63円に値上がりしますが、ハガキの金額は、今後も物価などに合わせて値上げされていくでしょうし、始めるなら早い方がいい……カモ?
先に、郵趣に対して少し取っ付きにくいイメージを持っていたと述べました。しかし、よくよく記憶を掘り起こせば、似たようなことをやっていました。
かつて、小学館の付録に「ポケモンスタンプ」というものがありました。切符風の付録で、小学館の雑誌を買っていくと最終的に151匹全種類コンプリートできるというもの。小学館の雑誌を買ってはストックブックに貼ってました。……いつの間にか失くしてしまいましたが、懐かしい。
三つ子の魂百までとはいいますが、こういう幼き日の記憶が、後々の趣味に影響を与えるということもあるのかもしれません。