海ミハ車両区

宮原太聖(Miha)の雑記帳。おおむね週1回更新でした。当面(記事がある程度貯まるまで)はおおむね月1回の更新です。

【道の駅各駅停車】可児ッテ→柳津

2月下旬から3月上旬にかけて、校正原稿を投稿者に送ったり、校正原稿を編集委員会に送ったり、次の研究のための資料収集のためにあちこち行ったり問い合わせたりが重なった結果、酷いオーバーワークになってしまいました。

徹夜しながら原稿に赤を入れつつ、ふと、「道の駅各駅停車の旅」というワードが頭を過りました。まあ要は道の駅巡りなんですが、道の駅巡り自体が目的ではなくて、どこかへ行く途中で、経由できる道の駅に「各駅停車」していこうとまあ、そういうわけ。

このたび、岐阜県図書館に行く用事があったので、多治見から、可児ッテ、みのかも、柳津を経由して行ってみようと思います。また、ダムカード取得のために、八百津町の丸山ダム管理所にも寄ります。

 

普通に行くと、1時間半ぐらいです。さて、何時間余計に掛かるやら。

 

 可児ッテ(岐阜県可児市

なんか最近、可児市ってこのすっごく悪人顔の明智光秀推しっぽいんですが、何なんでしょうね。

 

スタンプ台は無人の休憩室に置かれていました。大きなスタンプは、ちょっと劣化気味?

道の駅きっぷは、奥の方のコロッケとかを売ってる所で売ってました。

 

すぐ横に八坂神社という神社がありました。……何気に創建年代不明っていう。これ下手な神社より歴史あるやつで多分古代からあるやつでは……。

 

丸山水力専用鉄道跡地(岐阜県八百津町

2001年に廃止になった名鉄八百津線の終着駅八百津駅から関西電力丸山発電所までの間には、丸山発電所を建設するための専用線が伸びていました。

専用線自体は1954年に丸山ダムが完成すると同時に廃止となったのですが、跡地はそのまま道路として使われています。

 

これとかもう、いかにもですよね。思わず車を止めて撮影しました。

 

対岸に丸山発電所が見えます。ダムに貯めた水を導水管を通して持ってきて、ここでタービンを回してるわけですね。

しばらく行くと橋があり対岸へ渡ることができますが、すぐトンネルへと入っていきます。

 

トンネルを出た所。通称、二股隧道。このトンネルは、ちょっとかわった構造になっていて、なんと、トンネルが途中で二股に分かれているんです。丸山ダム方面は出入り口1ヶ所、八百津駅側は出入り口2ヶ所あるということになります。

 

 地形的な制約で、資材を積んだ貨物列車などを丸山発電所の近くに停めることができなかったようで。木曽川を渡ってすぐトンネルに入り、スイッチバックするために、二股になったよう。

 

 要石には関西電力の社章が。

 

……実は、この二股隧道、ちょっとした心霊スポットだったりします。曰く、戦時中に朝鮮人徴用工によって掘られ、亡くなった徴用工が壁に埋め込まれているのだとか。

しかし、要石は先ほど見たように、関西電力のものになっています。元々丸山水力専用鉄道は、日本発送電が建設を進めていました。しかし、時局の悪化に伴い、1944年にダム共々、工事は中断されてしまいます。関西電力が工事を引き継いだのは1951年。そもそも関西電力は戦後に日本発送電から分離独立した企業の一社です。仮に戦前にこのトンネルが掘られたのであれば、要石の社章は関西電力ではなく日本発送電のものになっているはずです。ですからおそらく、このトンネルは戦時中ではなく戦後に掘られたのではないかと。

戦時中ならともかく、戦後に朝鮮人徴用工なんて考えられませんし、そもそも戦時中は工事自体が中断されていました。つまり、まったくのデタラメということです。まあ、時代が時代ですから、労災みたいなことはあったかもですが、それを言ったら、余程オフィス街とか町工場とかの方が出そうですよね、幽霊。

戦後日本を支えた貴重な産業遺産として、末永く保存して貰いたいですし、なんなら八百津町は、これを観光資源として活用することも考えて良いのでは。

 

トンネルからダム方向を見ると、こんな感じ。道は細いですし、落石もあります。正直、レンタカーとかで来るのはあまりおすすめできません。バイクとかならいいかも。

 

丸山ダム(岐阜県八百津町

細い道を対向車に怯えつつ走ること数分。丸山ダム管理所に到着。丸山ダムのすぐ真横です。

 

現在、新丸山ダムの工事が進んでいますが、まだ堤体の工事までは進んでいない模様。古い丸山ダムの勇姿が見たいなら今のうち。

 

丸山ダムの目の前には、2つの橋が架かっています。

 

古い方が小和澤橋。いかにも大同電力な感じの吊り橋です。かっこええ……。

 

道の駅みのかも(岐阜県美濃加茂市

この場所、ひじょーにややこしいんです。

 

正式名称は、岐阜県都市公園平成記念公園っていいます。2003年に日本昭和村という愛称でオープンしました。運営は当初、株式会社ファームという所が委託を受けて行っていました。しかし、2013年にファームが撤退し、名鉄系の資本が運営を引き継ぐことに。2018年に「ぎふ清流里山公園」へと愛称が変更されました。

 

この公園、ハイウェイオアシスでもあって、すぐ隣に美濃加茂SA*1を併設しています。このSAもまた構造が非常にややこしい。

ぎふ清流里山公園に行くことのできる駐車場とSAしか行けない駐車場とが、それぞれ全く別の場所にあり、分岐を間違ってしまうと目的の駐車場にたどり着けなくなっちゃいます。

しかも、SAとICとが一体になったような作りになっていて、酷いと、SAに行くつもりだったのに気付いたら一般道に出てたとか、そういうことが起きやすいんです……。こんな変態SAを考えたのは誰だ!

 

またこの場所、都市公園であり、ハイウェイオアシスであり、SAであり、ICであるのみならず、道の駅でもあるんですね。

この道の駅も、2018年3月まで「日本昭和村」という名前でした。2018年4月に「みのかも」に名前が変わったようです。そんなわけで、「日本昭和村」という名前が入ったスタンプや道の駅きっぷなどをお持ちの方は、大切にされた方がいいですよ。プレミア付くかも。

 

運営が変わり、公園の入場料も必要なくなったようです。

 

こんな、子供向けのイベントもやってるみたいです。

 

関係ないんですが、このキャラクター、よくできてると思いません?

 

スタンプは、道の駅の看板が掛かっている建物の中、風除室内入って左手側にありました。作られたばかりのはずなのに、ちょっと像が薄めです。紙が悪いのかスタンプ台が悪いのか。

 

道の駅柳津

ここ、中央分離帯があって、GoogleMapのナビだと笠松方面行きの車線側の駐車場にしか誘導してくれないんですが、岐阜県庁方向の車線側にも、ごらんのような駐車場があります。

 

とはいえ、道の駅に行くためには、けっこう急な階段を上り下りするか、けっこう離れた場所にあるスロープを利用するかしかないので、身体障害者の方や子連れの人なんかだと、普通に東パーキングに停めた方が無難です。

 

ちょっと古めかしい感じの道の駅です。

 

なんか知らないですけど、鐘と、あと展望台もあります。デートにはいい……のかな?

 

ここのスタンプは、入って左手側の奥の方にあります。本日一番くっきり押せました。

 

今回の戦利品

帰る途中に寄ったお店で並べた戦利品たち。期間限定のダムカードもゲットできてほくほく。

 

柳津の期間限定の道の駅きっぷ、このソフトキャンディーを買うと貰えるものだったんですが、このキャンディー、めちゃくちゃ美味しかったです。値段に対して味が凄く良くて、お土産にも自分用にも最適。気に入りました。

 

反省点

通常、多治見から岐阜県図書館までは、おおむね1時間半程度の道のりです。今回は、なんと3時間ほど掛かりました。もし丸山ダムに寄ってなかったら、2時間ぐらいかなぁ。倍ぐらい掛かると見ていいと思います。

てか、丸山ダムは、ついでなんかじゃなくて、単体で見に行くべきですね、あれ。途中の道も含め、もの凄く濃かったです。対岸に丸山発電所が見える地点、錦織縄場跡には車を停めれる場所があるので、そこまで車で行き、車に積んだ自転車で丸山ダムを目指すとかしても面白いかも。

単純に道の駅だけを廻るのであれば、瀬戸からスタートして、
瀬戸しなの→土岐美濃焼街道どんぶり会館→志野・織部→可児ッテ→みのかも→半布里の郷とみか→むげ川→柳津→クレール平田→立田ふれあいの里
……という風に、濃尾平野の端をぐるりと一周とかやっても楽しそうかも。てかそうだ。志野・織部ととみかは、今回の旅でも寄れましたね。惜しいことをしました(^^;)

とはいえ、単純に目的地へ直行するより、途中で道の駅に停まった方が、色々と新鮮な発見があったりして頭のリフレッシュになることがよくわかりました。機会があればまたやってみようかな。

 

(旅行日:2019年3月8日)

*1:ちなみにこっちは、今でも株式会社ファームが運営しています。