高山本線上麻生駅から線路沿いに15分ほど。道の駅ロックガーデンひちそう横に、「日本最古の石博物館」という施設があります。
七宗町内で発見された片麻岩を分析した結果、20億年前のものだったそうで、これより古い石が国内で発見されていないことから、「日本最古の石」として、それを記念するために作られた施設のよう。
つまり、「日本最古の石」の博物館で、「日本最古」の「石博物館」ではないんですね。
入館すると、まず、15分ほどのムービーを見せられます。
石を川に投げ入れて遊んでいた子供たちを、「レッキーくん」という人格を持った石が謎の力で宇宙空間へと連れ去ってしまうという、ちょっとした伝奇モノのような内容。なんというか、90年代のNHK「天才てれびくん」を思い出しました。
15分のプロパガンダ映画を見終わった後、エレベーターに乗せられるわけですが、ここで私は、再び90年代へとタイムスリップすることとなりました。詳細は、ぜひご自身で体験してみてください。古い特撮モノとか好きなら、きっと楽しめると思います。
時代をあちこち移動した後にようやくたどり着いた館内は、こんな感じ。
QRコードを読み取ると、Web上で説明を見ることができます。音声もありますが、内容は解説看板と同じです。
動画とかあればいいんですけどね。
これが日本最古の石。まあ、なんというか、ふーんって感じですよね。よほどの石マニアでなければ。
右の看板の右上に描かれているキャラクターが「レッキーくん」です。まだ「ゆるキャラ」という言葉が無かった頃のゆるキャラですね。
郷土資料館とかに行くと、こういう立体地図が置いてあることが多くて、新しい所に行く度に探してしまいます。
ここの場合は、地質毎に色分けしているみたいですオレンジがチャート……だったかな。
2階に上がると、岐阜大学とのコラボ展示が。
飛水峡のチャートは世界一美しい!
お、おう……。
館ができたのは1996年だそうで、以降、展示のリニューアルなどは一切行っていないそう。
そのせいか、展示が古臭いに時代を感じるようなものが多いだけではなく、破損したり故障したりして現場努力でなんとかしてるようなものが多数あります。
たとえば、これ。見えにくいですが、奥の顕微鏡の左側の接眼レンズが外れてしまって、黒いガムテープで塞がれています。さらに、ライトも故障してしまったようで、LEDランプを後付けしてます(色が違うのでよくわかりますね)*1。
情報案内端末があったと思われる所。ディスプレイの上にパンフレットが貼り付けられています。なんというか、Falloutみある。
そしてなぜか、新しそうな金魚の水槽が。……なぜ?(^^;)
現在、どうも、外装のリニューアル工事をやっているようです。この外装リニューアルが終わったら、内装にも着手するのでしょうか。
率直に言って、中の展示のやり方が、相当古めかしくなっているように思います。これはこれで、「懐かしの平成時代」を遺していくという考え方もあるかもですし、あと数十年すれば、そういうのを求める観光客で溢れるかもですが。
おまけ。
隣の道の駅にある野菜売り場は、結構早くに閉まってしまいます。訪れるなら、午前中の方がいいかもしれません。……旅行中、車に野菜を置きっぱなしにすることになりますが。
(旅行日:2019年2月3日)
*1:このランプを後付けしたせいで、肝心の鉱物が端っこに寄せられてしまい、見えにくくなっているっていう……。