v2.6.1からたった2ヶ月しか経っていませんが、2.7.0が公開されました。Amemiya.workも、これに合わせて、2.7.0へのアップデートを行いました。
今回もまた、新しい機能が色々と追加されています。あまりに多いので、より大きな変更点と、ユーザーに関わるものとを優先して紹介します。
プロフィールディレクトリ
今回、ユーザー名簿のようなものが公開されるようになりました。このディレクトリ使えば、わざわざ色々なインスタンスにアカウントを作ったりローカルタイムラインを覗き見しなくても、簡単にユーザーを探せます。
ここへの掲載は、デフォルトではオフになっていますので、もし掲載したいなら、「プロフィールを編集」から「ディレクトリに掲載する」にチェックを入れる必要があります。
また、プロフィール文章にハッシュタグを使うと、ディレクトリに掲載された際には、同じハッシュタグが使われているユーザーがフィルタリングされて表示されます。
たとえば、プロフィールに #鯖缶 #架空鉄道 #地理学 #歴史学 というハッシュタグを付けてみました。
すると、右側に同じハッシュタグが使われているユーザーをフィルタリングして表示させるリンクが追加されました。
なお、あらゆるハッシュタグが表示されるのではないようで、どうも、ユーザー数の多いもの上位25件のみ表示される仕様のよう。……というのも、試しに、mastodon.socialで「gifu」とか「Japan」とかいうタグを付けてみた所、反映されなかったからです。まあ、そりゃそうか。
というわけで、もしディレクトリを使うのであれば、プロフィールにハッシュタグを挿入することをおすすめします。
ちなみに、ここに表示されるハッシュタグは、管理者権限で非表示に指定することもできます。
チュートリアル
……前、どんな感じでしたっけ……?(^^;)
The tutorial that new people see after signing up has been completely reworked. It has a tighter narrative: Rather than explaining the minutea of the default user interface, it focuses on the main concepts of Mastodon, from which the interface is a derivation. And it is accompanied by colorful illustrations.
個別の機能に関する内容から、マストドンの主要な概念に関する説明へと、チュートリアルの内容が変更されました。これで、mstdn.jpのことを「マストドン」って表現する人が減ればいいんですが。
It also has the benefit of loading a bit faster, since it’s not a modal window laid over the interface, but rather it loads before the interface.
あと、今まではインターフェイスの上に重ねるように表示していたのを、チュートリアルのみの表示へ変更したので、ロードが少し早くなったハズ。
ハッシュタグページ
The public hashtag page now makes better use of screen estate by arranging toots in a masonry grid instead of a narrow column. The public hashtag page is the page outside the columnized web interface that logged in users see and use–it is a page oriented primarily towards anonymous viewers.
これ、Google翻訳にかけると、物凄く滅茶苦茶な訳になってしまうので、なんのこっちゃと思った人が多いのではないかと思います。ただ、言ってることは、そう難しくはありません。
現状、残念ながら、ハッシュタグを活用している人が少ないので、知らない人も多いと思いますが、カラム内に表示されているトゥートのハッシュタグのリンクを別タブで開くと、そのハッシュタグでトゥートされた投稿の一覧みたいなページに飛びます。
以前は、右側にマストドンに関する説明文があり、左側にタイムラインが表示されているようなデザインでした。
(2019年1月22日追記)v2.6.x以前のタグTLは、古いバージョンのままのインスタンスで見てみてください。たとえば、2019年1月22日現在、私が知る限り最も古いバージョンのままのChakudonのタグTLはこんな感じ。v2.4.0ベースのPawooはこんな感じ。v2.5.3のmstdn.jpはこんな感じ。(2019年2月1日追記)mstdn.jpはv2.7.xになったようです。
今回のバージョンアップで、こんな感じのデザインへ変更されました。
一覧性が増した、というわけです。実況には不向きかもですが、イラストのタグ検索結果を見るには割と良さそう。
管理者向けの機能の追加
今回のバージョンアップで、管理者向けのUIにも色々と手が加えられて、より使いやすくなりました。
たとえば、何かユーザーに規制を行った場合に、その規制の内容をメールで通知できるようになったようです。
従来は、エラーメッセージとかでしか規制されたことがわからなくて、サーバーの不調なのか、何かやらかしたのか、いまいち判然としなかったのですが、アカウント作成時に登録されたメールアドレス宛に、「おまえさん、こういう理由でアカウントBanするわ」ってメールを送ることができるようになったようです。
このほか、tootctlにも新しいコマンドが追加され、マストドンの統計の数値を入手できるようになったり、自身のインスタンスのユーザーに対して、特定のユーザーをフォローさせるようにする機能(インフォメーションアカウントを作る際などに便利そう)も追加されました。
今回、本当に色々な変更がありました。内部的には、デフォルトのRubyのバージョンが2.6.0へアップデートされています。細かい所でいくと、ロード中にカラムにアニメーションが表示されるようにもなりました。
2.6.1へのアップデート時には、もう新しい機能なんて頭打ちなんじゃないかって話もありましたが、いやいや、なんのなんの。マストドンはまだまだ進化してゆくようです。