年々、見るアニメが減ってきています。見る時間が減ってきてるというのもあるのですが、私好みの作品が減ってきているような感じもします。
……まあ、自分好みの作品を、きちんと買い支えできていない時点で、文句言う資格無いんですけどね。
今期は、「ガーリーエアフォース」「ケムリクサ」「荒野のコトブキ飛行隊」の3作品をチェックしています。各作品、1話を一通り見たので、ちょっとレビューします。
当然ですが、軽いネタバレがあります。あなたにとって、「過度なネタバレ」でないことを祈ります。
ガーリーエアフォース
途中から、なんかこっぱずかしくなって、早送りしながら見ました。ごめんなさい。
ストーリーは一旦脇に置くとして、描写に違和感を覚えました。
まず、初っ端にコンテナ船が出てきましたけど、艦橋細長すぎね? あと、コンテナの崩れ方がおかしい(船積み状態であんな崩れ方しないと思う)し、船倉どこいった。あと、あまり詳しくないけど、最初の方に出てきた迎撃機、あれMiG-21では。なぜにそんな東側発展途上国みたいなコトやってるのさ……。救助艇に避難した主人公たちが救命胴衣付けてないのも謎。
多分、そういう細かい所は気にせずに、普通のロボットモノあるいはボーイミーツガールモノとして楽しむのが良いんでしょうけど、私の場合、こういう細かい所に目が行ってしまい、素直に楽しむことができませんでした。ううむ……。
この作品、多分、私には見れない感じのやつ*1だと思うので、申し訳ないけど1話切りかなぁ。
ケムリクサ
たつき監督の新作です。元々は同人アニメとして作られていたものを商業用にリメイクした作品だそう。
私は、同人版を見ていないので、完全に初見なのですが、まあ、流石はたつき監督というか、凄く引き込まれました。
島のモデルは、明らかに軍艦島こと端島ですね。かつて、日本のエネルギーを支えた島です。ちなみに、島のすぐ近くには、中ノ島という島がありました。この中ノ島は、端島の住民にとって、憩いの場であると共に、火葬場であり、墓地でもありました。そのうち登場したりして。
冒頭で水を見つけた場所は、ドルフィン桟橋の、朝顔丸でしょうか。ちょっと自信無いけど。
りん達の家(?)となっている路面電車は、京都市電ですね。N電ではなく、広軌の方。多分、1900型ではないでしょうか。1900型は京都市電全廃後に広島へ渡っているので、それかもしれません。……京都や広島もキーワードだったりするのかしら。
あと、あの場所は、端島の神社(1号棟)があった場所ですね。わかばが縛られて処刑されそうになってた場所は、その神社の祠です。おそらくたつき監督、かなり意図的に場所を選んでると思います。わかばを神様*2に、りん達を巫女に見立ててるのでは。
ただ、違和感もありました。一番の違和感は、わかばのキャラクター(性格)ですね。あまりに善良すぎます。処刑されそうになってるのに呑気すぎませんかね。
けものフレンズのかばんちゃんでも大概善良でしたけど、それよりも輪を掛けて善良というか、能天気というか、好奇心が過ぎるというか。ある種の精神病のように見えます。あるいは、オートアサシノフィリア*3?
荒野のコトブキ飛行隊
公式サイトを見た印象としては、先の「ガーリーエアフォース」のWWII版みたいな感じかなぁって思いました。ただ、ガーリーエアフォースはネウロイ的な何かが敵なのに対して、こっちは、空賊みたいなのが敵なんですね。
イラスト見た感じ、なんか、サクラ大戦やらいむいろ戦奇譚みたいな感じかなとも思いましたが、どうもそういう「架空の近代史」みたいな感じではなさそう。どちらかというと、異世界に近代兵器・技術が大量に召喚されてそれが定着した感じかなぁ。
ガーリーエアフォースでは、飛行機の挙動にかなりの違和感を覚えましたが、こちらは、なんというか、非常に「それっぽい」動きをしてます。離陸前点検などもきちんとやってくれてわくわくします。また、機材の駒かい傷などもしっかり表現されていて、重厚感あるジュラルミンの表現など流石はCGアニメだなぁという感じ。細かい計器や小道具なんかもいい感じ。パイロットゴーグルを外した時の赤色の痕まで再現してるとか、ちょっと凄すぎない?
雰囲気、西部劇を航空戦に置き換えた感じですかね。ガルパンなんか典型ですが、女の子が飛行隊を結成しているという一つぶっ飛んだ設定を突っ込んだ場合、それ以外の部分を非常に王道かつリアルにする方が、「ぶっ飛んだ設定」が映えたり説得力を持ったりするんですよね。途中、会話がほぼ無い空中戦のシーンがあるのですが、もうこれが非常に良い。良さみしかない。
あと気になった点としては……そうですね……、やっぱりあの飛行船はツッコミどころではあるんでしょうね。離着陸相当大変そうだし、あと、どうやって飛んでるんだろ……。まあ、この辺りは「気にせず楽しめ」って感じかな。ここ突っ込んでたらストーリー作れないし。
私としては、あと20年ほど古い時代の航空機を題材にして欲しかったかな。つまり、一式戦ではなくて九一式とかP-1とかF9Cとか出して欲しかった。飛行船使った飛行空母なんて出すなら猶更。
いずれにせよ、ケムリグサ同様に色々と語りたくなるアニメです*4。また、百合妄想も捗ります。こういうのはいいですね。オタク心くすぐられます。
しかし……、CGアニメもここまできたか。
かぐや様は告らせたい
これ、地上波で1話見逃してしまったのですが、ねとらぼの紹介記事を読んでみると、なかなか面白そうだったので、ニコ動で見ました。
かぐやと白銀との関係性だけだと、なろう系とかTwitter漫画とかでありがちな感じではあるんですが、そこに引っ掻き回し役の藤原千花が入ることで、話がきちんとコメディへ流れていきますね。このキャラクターの作り方、一枚目(主人公・かぐや)二枚目(敵役・白銀)三枚目(道化役・藤原)という古典的なやり方で、見る前から安心感があります。流石はプロのお仕事。これ、今期の中では相当良いアニメなのでは。
所々、演出が古めかしいのですが、これが過剰なナレーションと共にギャグ感を増強させていて、非常に良い感じ。また、基本1話完結っぽいので、途中から見ても安心です。