海ミハ車両区

宮原太聖(Miha)の雑記帳。おおむね週1回更新です。

仙台・石巻へ(前編:名古屋→BRT気仙沼線)

 2017年10月、とある用事のために、仙台・石巻へ行ってきました。久々の夜行高速バスです。前回、東北へ行った際には東京で高速バスの乗り継ぎをやったのですが、今回は、名古屋から仙台までの直通夜行バスを使いました。

 大分長くなってしまったので、記事を分割しています。

 

 

 

往路・名古屋駅

 

 

 

 

 

往路・仙台

 

 

往路・仙台駅

 全く綺麗なので、すっかり忘れそうになりますが、仙台も震災を被ってるんですよね……。

 

 仙台駅、なんかデジャヴあるなぁと思ったら、あれだ。小倉駅だ。
 なんか雰囲気似てる気がする。

 

仙台から東北本線小牛田駅まで

 

 

小牛田駅から石巻線前谷地駅まで

 JR東日本の観光列車「みのり」が、それもなぜか先頭車だけ、小牛田駅に居ました。何故に(^^;)

 

 こいつに乗って、石巻線石巻方面へ。前谷地駅まで向かいます。

 

 がらんとした車内。

 

 ワンマン運転の案内とともに、津波警報発令時の避難の案内も。

 

 

涌谷駅ですれ違い

 

 

前谷地駅から気仙沼線柳津駅

 前谷地駅から、気仙沼線の鉄軌道区間に乗ります。

 

 先に乗った石巻線列車より増してがらんとした車内。……てか、乗ってたの私だけ。

 

 

柳津駅からBRT気仙沼線志津川駅へ

 気仙沼線の鉄軌道区間の将来に不安を感じつつ、柳津駅に到着。

 

 震災後、ずっと放置されたままのレール。

 もしかしたら、震災後多少なりとも復旧工事をやったのかもしれませんが、おそらく、この赤錆びた鉄路を列車が走る日は二度と来ないのでしょう。

 

 

 

 というのも、こいつが居るからです。BRT気仙沼線
 修行の足りない鉄ヲタには、ただのバスに見えるかもしれません。しかしこいつは、間違いなく鉄道(新交通システム)です。

 BRT気仙沼線は、津波被害を受けた気仙沼線の線路跡地を活用した、新交通システムです。BRTという新交通システムには、優れた特徴がいくつもありますが、

  • 車両の導入費用が比較的廉価(通常の路線バスを転用可能。仮に専用車両を作るとしても、トラックシャーシを使った特装車や、通常のバスの改造で済む)。
  • 法律上、大型二種免許(あるいは、無軌条電車)で運転できるので、比較的運転士の確保が容易。
  • 鉄軌道と比べて保線費用が安く済む。
  • 専用道路の保線のための工事(道路工事)を行う際や、災害などで専用道路が寸断された際、一般道へ迂回運転を行える。
  • 鉄軌道と比べて急勾配に強い。
  • 通常のバスと比べて定時性を担保できる。

 ……といったものが主な特長です。

 

 

 そんな、「新交通システム」のBRT気仙沼線で、一路、志津川駅へ。

 周囲では、かさ上げ工事や堤防工事があちこちで行われていて、志津川駅から遠くに海が見えます。駅から山側には、駅に隣接してコンビニが1軒と、駅から少し離れた所に何かの事業所らしきものと、auショップと、「南三陸さんさん商店街」があるだけです。

 BRT志津川駅には、BRT以外の路線バスやコミュニティバスも停まります。一応、同一ホームで乗り換えできます。

 

 

 そしてこの建物が、志津川駅の「駅本屋」。

 

 プレハブですが、ちゃんと有人駅です。

 待合のベンチもあります。バスが来るまで座ってゆっくりできます。

 

 このように、JR区間直通の、ちゃんとした切符を発券してくれます。

 IC乗車券も対応しているのですが、鉄道区間からBRT区間へ乗り換える際に一度改札にタッチしないといけなくて、ノンラチ不可なので、乗りに行くなら事前に切符を発券して貰うことをおすすめします。

 

 車両の運行情報を示す案内機。

 

 そしてこの清潔なトイレ。

 下手なローカル線よりも、立派な駅です。正直、うらやましい。

 

 今回、BRTに初めて乗ったのですが、このBRT気仙沼線、鉄道からの転換はもちろんのことながら、普通のバス路線からの転換に際しても大いに参考になるんじゃないかと思います。

 かつて、モータリゼーション期に廃線となった鉄道の跡地が遊歩道などとして残っている地域も多いかと思います。そういった土地を、BRTに再転用するという手もあるんじゃないかと思います。
 とくに、鉄道が廃止になった後で、かつての沿線に郊外型ショッピングモールが建ったとか、住宅地開発が進んで人口が増えたとか、平行する道路のキャパシティが切迫したとか、そういう地域では、検討する余地が充分あるのではないでしょうか。

 

志津川駅からBRT気仙沼線前谷地駅へ戻る

 さて、しばらく待っていたら、帰りのバス……BRT車両(BRV?)が来ました。

 

 沿線には、津波の痕跡があちこちに。 

 

 この日はたまたま、道路工事の関係で、一般道路への迂回運転を行っていました。

 国道45号東浜街道。車窓には南三陸の海が。志津川湾が。

 

 陸前戸倉駅。ここの地名は「戸倉転石」だそうで、地名から既にどういう土地条件を有しているのかがお察しな感じ。

 本来は、ここで専用道から一般道へチェンジするんですけど、先に述べた通り、専用道はお休み中。志津川駅から一般道で陸前戸倉駅へ訪れるという、結構レアな経験をしました。

 

 陸前戸倉駅から柳津駅までの間では、専用道を伸ばす工事をやっていました。山肌には、土砂崩れを起こしたらしき痕跡も見えます。

 こういった痕跡からも、僅かな区間でも寸断されると使えなくなる鉄道よりも、一般道へ迂回できるBRTの方が、この地域に合っているんだろうなぁと思えます。

 

 柳津駅から前谷地駅までの間は、一般道をノンストップで走っています。
 ……が、道幅があまりにも狭すぎて、とてもじゃないけれど安定的な運行は難しそうな状況です。これはやはり、前谷地~柳津間も、線路引っ剥がしてBRT化した方が良いのでは……。

 

 そして、前谷地駅へ戻ってきました。

 

 

 

 

 つづく。