前回までのあらすじ:
とある用事のために、仙台・石巻へ行ってきました。高速バスを使って仙台へ。そして、仙台から在来線とBRTとを使って志津川駅へ。BRT気仙沼線はいいぞ!
今回は、石巻線前谷地駅から石巻駅まで向かったのち、石巻の市街地を散策します。
前谷地駅から石巻線で石巻駅へ
仙石線車両。
石巻線には貨物列車も走ってるんですね。今回初めて知りました。てか、何気に、JRF塗装のDE10を見たの初めてかも。
石巻は、石ノ森章太郎の出身地だそうで、石森プロのキャラクターがあちこちに。
……そういった目で見ると、このミヤコーバスも、なんか石ノ森章太郎の作品みたいに見えてきます(
石巻やきそば
物凄く茶色なので、思いっきりソースとか掛けられているのかと思ったら、さにあらず。見た目と反してあっさりしていておいしかったです。焼くというよりは蒸すようにして作っているようで。
津波の爪痕と復興の槌音
石巻は、東日本大震災時の津波で多大な被害を受けた地域のひとつです。石巻の駅前まで浸水したそう。
後述するように、復興のための工事はほぼ順調に進んでいるようですが、あちこちに、3.11当時の浸水を示す表示があったり、ごく一部、清掃だけ行われた状態で放置されている建物なんかも見受けられました。
とくに気になったのが、これ。おそらく、震災前は綺麗な舗装がなされていたのでしょう。仕方のないこととはいえ、とても痛々しい……。
……ただ、考え方によっては、ちゃんと街が生きている証拠というか、人間で喩えるならばカサブタみたいなモンだとも思えるかも。
この場所、江戸時代には川湊として栄えた地域らしく、元々堤防がありませんでした。
3.11の津波が川を遡上してきた際、瞬く間に浸水。「こらあかんわ」ってことで、現在、堤防工事が行われています。
写真右側で、現在、堤防工事が行われています。完成すると、この建物の2階がそのまま堤防道路に繋がるそうで。
一部は、既に完成しています。元々道路があった辺りは従来とほぼ同じ高さの遊歩道になっており、生活に密着した水辺をなんとか維持しようという気持ちが感じられます。
中洲(石ノ森萬画館がある辺り)は、堤防を作らないそうです。その代わり、中洲内は一般家屋の建設は禁止。
石ノ森萬画館は、主要な展示は2階以上、収蔵庫は3階以上にあるそうで、東日本大震災時にも水に浸かることは無かったそう。しかも、偶然ではなく、過去の津波災害をもとに計算した結果なのだそう。凄い!
……尤も、停電してしまったので、東京の石森プロが原稿などを東京へ急いで避難させたそうですが。
石巻の街
震災復興住宅も次々できています。津波が来た時に、すぐに屋上へ逃げれるよう、外から屋上まで行く直通の階段が付いています。
石巻市内には、震災前どころか更に古い建物もたくさんあります。
石造りの倉とか、看板建築の商店なんか、喫茶店か何かにリノベーションすると雰囲気良さそうですけど……。
コンビニの居抜きで郵便局が入っているの、初めて見ました。すげぇ。
石ノ森章太郎作品のキャラクターの像、石巻駅に沢山ありましたが、街中にもあちこちにあります。石ノ森萬画館目当てのファンには嬉しい演出。
マンホール
宿と夕飯
石巻駅近くの旅館に泊まりました。2泊で1万円。
旅館というよりは民宿みたいな所でしたが、アットホームな宿で良かったです。
日和山のケーキ屋さん
結局、時間が無くて行けませんでした(´・ω・`)
翌日(28日)
石巻魚市場
石巻魚市場、外と完全に隔離された建物になっていて、とても衛生的な作りになっていました。多分、築地なんかと比べたら圧倒的に立派&衛生的。某都知事さんなんか、一度視察に来ると良いんじゃないっすかねぇ。
立体駐車場の柱が、ベンチも兼ねている作りになってました。これは何気に嬉しい。
そうして石巻の夜は更けてゆくのでした……。